Heilung | Wind Walker

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ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

寒くなると北欧の音楽を聴きたくなります。・・・年一回しか使わないこのフレーズは定着しているのでしょうか?(笑)

 

 

今年は Heilungという、ある意味でとっても北欧らしいグループをご紹介したいと思います。

 

 

Wikipedia(英語版)によると、

 

○Heilungはデンマーク、ノルウェー、ドイツ出身のメンバーからなる実験的なフォークバンド。

 

○彼らの音楽はケルト人の鉄器時代とバイキング時代の遺物からの文献に基づいている。 

 

○彼らは自分たちの音楽を、"amplified history from early medieval northern Europe"(中世初期ヨーロッパ北部の増幅された歴史)と呼んでいる。

 

○「Heilung」とは「癒し」という意味のドイツ語。(この言葉はカタカナ表記だと「ハイルング」とされるようですけど、ここで発音を聞くと「ハイロン」のが近いのかなと思います。)

 

とのこと。

 

 

オフィシャルでライブ映像をまるまる公開しているので、まずはご覧ください。

 

 

いきなり儀式らしきものが始まって面食らいますが、彼らのコンセプトが「増幅された歴史」ということでしたから、日本で言えば「卑弥呼の時代の音楽を作ってみた」みたいな感じなのでしょう。たぶん。

 

娯楽のための音楽というよりは民族の魂を呼び覚ますもの。

 

音楽性は基本的に同じことの繰り返しなので単調ですが、聞いていると自分の中の原始的な部分が刺激されます。北ヨーロッパの人々にとってはまさに魂の「癒し」となるのでしょう。

 

 

私もアメリカインディアンの儀式で先住民の歌を初めて聴いたときは音楽性の素晴らしさに感動したわけではなく、「音楽って、そもそもはこういうものだったのであろう」という人類にとっての音楽のルーツに触れられたことに感激したのです。

 

「音楽は祈り」という視点を忘れてしまった現代だからこそ、Heilungの洗練されていない呪術性は聴衆の心を揺さぶるのでしょう。

 

 

しかしなんといっても彼らの魅力は徹底されたビジュアル面と、女性ボーカルのマリア・フランツさんのパワフルな美声。

 

正直、男性ボーカルが続くと「早よマリア姐さんに歌わせて」って思っちゃいます(笑)。

 

 

彼女のメイクはどこかで見たことあると思ったら、聖飢魔IIのルーク篁参謀でした。

 

 

どちらも元を辿ればKISSのジーン・シモンズなんでしょうけども。