『アメイジング・グレイス』 | Wind Walker

Wind Walker

ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

自分のCDの話ではありません。2006年のイギリスの映画です。
 

アメイジング・グレイス(字幕版)


アメイジング・グレイスという曲が、奴隷船の船長をしていたジョン・ニュートンが改心して作詞した讃美歌であることはご存知かと思いますが、この映画はイギリスでの奴隷貿易廃止に生涯を費やしたウィリアム・ウィルバーフォースという実在の人物を描いたストーリー。ジョン・ニュートンも登場します。

当時の列強諸国の経済は植民地政策やプランテーション経営によって潤っていたわけで、「人を奴隷として扱うことは倫理に反する」というウィルバーフォースのごく当たり前の主張も最初は無視され、大きな反発に合います。

結局、とある策略により奴隷貿易に大きな打撃を与えることに成功するのですが・・・



「それ」が存在することによって莫大な利益を蒙っている人たちに対して「それ」の害悪を説いたり、反対を叫んだりしただけでは、残念ながらおそらく「それ」はなくならないでしょう。

でも一番必要なのは、なくしたい!という情熱。

その情熱を、困難に遭っても最後までなくさずにいられるか?

そんなことを問いかけられているような気がしました。


6年前の映画だけど、今観るべき。