そよかぜ:忘れ物はないかい?





ほおずき:リュックは持ったし、弁当も持った。

そよかぜ:免許証は持った?

ほおずき:持ったよ。

そよかぜ:おサイフは持った?

ほおずき:大丈夫。

そよかぜ:マスクは?

ほおずき:ん?メガネがない❗




出勤の時間が、どんどん近づいてきます。

ほおずき:ない、ない、ないよ〜❗

そよかぜ:おかしいわねえ。無いわけないじゃない。

ほおずき:もしかしたら、車に忘れたのかなあ。

そよかぜ:別のメガネをして行ったら?

ほおずき:いいよ。無かったら、その時はその時さ。




これだけ探しても無いんだから、きっと車に忘れているに違いありません。


そよかぜ:気をつけて、行ってらっしゃい。


そよ風さんは、いつものように、エレベーターまで見送ってくれました。


ほおずき:行ってきま〜す。あれ?そのメガネ、僕のだよ。

そよかぜ:うそ〜❗


何と、そよ風さんがしているメガネは、ほおずき君のメガネでした。


ほおずき:今度こそ、行ってきま〜す❗




まったく、そよ風さんなら、ブログのネタに事欠きませんね。




今日のそよ風さんのお弁当は「 三色弁当 」でした。




ご飯は豚肉のそぼろ、ほうれん草のごま和え、炒り玉子の三色弁当。

おかずはその他に、切り干し、大根とひき肉の煮物、生やさい。

味噌汁は、とうふとワカメとネギでした。


ほおずき:今日は温められたから、美味しさ百倍だったよ。

そよかぜ:あんたって、本当に三色弁当が好きだねえ。

ほおずき:幼稚園の頃からずっと好きだなあ。


今日は、そよ風さんのお弁当も三色弁当でした。




ほおずき:全く、今日のメガネは、笑い話だったね。

そよかぜ:笑い話と言ったら、若い時の話を思い出したよ。


そよかぜ:

事務所を出た時、最後に残った靴を履いて、急いでタクシーで帰ったものだから気づかないのさ。

でもね、買ったばかりの靴だったからか、どうも歩きづらいとは思ったんだよね。

次の日の朝に会社の人から電話がかかってきたんだよ。


そよかぜ:何か急用ですか?

会社の人:そよ風さん、靴間違ってませんか?

そよかぜ:うそ〜❗


よく見たら、デザインの違う靴が並んでいたのよ。

しかも、右と右。


私は残った靴を履いて帰ったんだから、間違ったのは〇〇さんだけど、しばらくは、事務所の人たちに大笑いされたんだよ。


そよ風さん、恐るべし❗




この頃のそよ風さんは、誰にも頼らず、2つの仕事を持って頑張っていたそうです。

立ち止まって考える暇もなく、忙しくしていたんだよね。

只の「 おっちょこちょい 」と、笑えませんね。

えっ?

今でも「 おっちょこちょい 」なの?