<私のスマホはいつでも電話鳴りっぱなし。。>

先日私のスマホに着信がありました。(見た事の無い番号)XXX号室のXXXですけど廊下の蛍光灯がチカチカして切れそうです。変えてくださいとの事。私は、20年以上マンションの修繕作業に携わっています。自宅の号室も電話番号も貼ってあります。何かあったら連絡するように表示してあります。(不動産業の方や警察の方消防の方も同様です。全て対応します。)一時期完全自主管理していた時期があるので、その当時はもっと大変でした。何せ時間が取れない。。

 

意思決定が早い事は理事長職において必須です。また、大きな決断をすると同時に区分所有者のご理解(つまりは説得)が必要となってきます。町内の事も含め折衝毎はしょっちゅうです。

 

<さて。。金曜日だ。。やっておかないと。。>

20年以上、マンションの修繕に携わっています。(ボランティア)最近は理事長職も辞められなくなっています。(後継者がいない。)若いときは、高所の作業は力任せにやっていましたが、この歳です。転落は命取り。子供も誘って作業します。日中は常勤の仕事です。土日も良く職場に出て行くので、時間が取れません。昨日の帰宅後に(19:00台)に作業にしかかります。(それでも日中の仕事でヘロヘロ状態ですが。。)

 

<さすがに。。疲れています。>

一日常勤での仕事は大変です。やる事、やるべきことが満載です。事に若い人の育成に当たる仕事です。こちらの心の状態が安定していないと、日々変化する些細な子供達の気持ちの変化が読み取れなくなります。子供達は大人の顔色を良くみて行動します。それぐらい大人には気を使っているのです。(それを理解せず、頭ごなしに怒る大人の感性は理解できません。=ほとんどの教師がこのタイプです。)子供達と接していると、兄弟、家庭環境、育った状況まで容易に推察可能です。

 

それ故、疲れます。この子休んだな。。何かあったな。。ピーンと来ます。基本はそっとしておきます。相談されるまで待ちます。こちらかの押しつけは要らぬお世話になります。そっとアドバイスだけはしておきます。子供達を突き放すのは簡単です。かれらの話は聞いてあげる必要があります。(全ての物事には理由がある。)

 

<という事で、、>

本日の作業は蛍光灯の交換一本。ここのマンションはバブル期の建物だけあって高級素材をふんだんに使用しています。=コスト高。今時外壁を職人さんが手作りで作業するってあり得ない。パネル張って終了です。(修繕が容易)つまり、職人さんが作業した痕跡があちらこちらから感じられます。今回シーリングライト交換ですが、、上部が金属、下部が高級ガラス素材なので、かみ合わせが悪い。見栄えは高級なのですが、交換作業が大変です。『あっちっち』シーリングライトは長年使い続けると熱を持ちます。発火の危険もあり早めの交換が好ましい。なんだかんだで終わった。。脚立片付けてと。。『あれっ』向こうの小型の蛍光管も切れてる。。1階まで逆戻りしてライトと持ってきます。

 

昆虫は紫外線が大好きです。従ってカバーは汚れます。今回は勘弁してもらって蛍光管交換だけにします。そうこうする内に、子供が下のライトも切れてると言うし。。もしかして他も切れてる?

 

階段のライトが切れています。(以前は頻繁に交換していましたが、ソフトクリーム型の蛍光管に変えてからずいずんと持ってくれるようになりました。このタイプはLEDの商品が出ているので、安い時に何本か購入してあります。照明器具類は種類が多い。おかげで勉強になりましたが。。=基本的に利益を生み出さない商品です。)大手が手を引きたがる理由も理解出来ます。

 

<成果。。疲れた。。>

という事で、シーリングライト 1本 小型蛍光管 2本 階段のライト 1本 合計4本のライトの交換です。昔は、定期的に全戸を階段で上り下りして確認していましたが、、今年は特に時間がありません。(朝6時~夜遅くまで(土日含む)仕事に時間を取られます。)隙間時間を縫った作業となります。(ライトを交換したらら、、早速虫が、、彼らの多くは紫外線光を見る受光器官を備えているのでしょう。)ある意味風物詩。

 

<常に備えて置く必要があります。>

去年リニューアルしたエレベータさん。しゃべります。液晶画面で監視カメラの状況も表示してくれます。ボタンの設置場所も下がりました。全て、同じマンションにお住まいの建築関係の専門家、排水から証明までの設備管会社の社長さん。会長さんおかげです。(入居当時、地元の名士の方の入居が多かったのです。ただ、皆さん自分でなんとかしようと腰を上げる人は皆無でした。(世の中の社長さんや、高給取りの多くはそんな感じ。)20年以上前に、私が一人改革を実施しました。面白いもので、やるといって旗振ってやり始めると、応援してくれる方が現れます。当初はそれで頑張れましたが、、自身が歳ですし、後に続く人など皆無です。(全てあの人が解決してくれる的な発想をする人の多い事。自分がやるという意思がないと世の中変われません。)

 

<昔を思い出しながら。。>

昔はTTL型の制御器が多かったので大変です。電流が多いという事は機器に負担をかけます。直ぐに故障します。特にリレータイマーの故障は全館に影響を与えます。なんとかごまかしながら手動設定したりもしていた時期があります。(ドアのオートロック解除もあります。早朝に新聞やさんから自宅のインターフォンが良くならされた時期もあります。いや~あの頃はヘビーだったな。。よく体が持ったものです。)そういう経緯もあって、

 

<改修は必要な所を必要なだけ。。余計な出費は御免被りたい。>

第2回目の改修作業で、

 

①エントランスLED化。

②玄関ぶち壊し。重い扉型ドアを電動の横スライドドアに変更。

③宅配BOX設置。

④マンション外壁の塗装の強化(橋梁用のボンフロン)

⑤劣化したコンクリート部の全面補強。

⑥廊下・階段・バルコニー全面にシリコン素材張りました。

⑦耐震用のドアに全戸取り替え。

その後、玄関部にひさし追加。スロープの設置。セキュリティー用の監視カメラ設置。裏のドアの暗所番号付きのロック化。(電池交換は私がやっています。)

 

と消費税が上がる前の2019年9月に改修しています。(このときは私自身が手術後という事もあり、大変でした。)

 

<第一回目は大変。。>

第一回目は、初期の施工不良を徹底して潰しました。3階の水漏れ防止用シーリング素材が30cm足りなくての水漏れや、設計(施工ではありません。設計者のミス)不良による大雨の時の窓からの水漏れれ→横に穴を空けてパイプを通して逃がしています。高齢者の方から、階段の手すり設置の意見も取り入れて設置。すべて管理会社を解約した時に早々とりかかっています。ついでに、、北壁側に日常的な水漏れがあったので、全てシリコンで塞いでいます。この水漏れのおかげで、誤発報が多発しました。おかげで仕事に出かけまる前に発報して、仕事に遅刻した事があります。それぐらい管理会社は何もしてくれません。余計なものを売りつけるだけです。

 

<正直。。嫌になる事もあります。。>

ここまで長年修繕を経験していると、消防施設の闇(最終的には消防署は責任は取りません。所詮役所です。設置していると言う証拠の書類を集めているだけ。=既得権益=部品が異常に高い。=特定業者が儲かる。)役所の作業ミスによる大量の水漏れ(最後まで役所は逃げます。)シルバー人材センタの幹部の闇(仕事はしない天下り属ですが、、高給取りです。)建築素材の原価もしっています。施工会社のぼったくり率も知っています。地元企業がどれだけぼったくたかも理解しています。。ここでは言いませんが。。世の中そんなもんです。人々が考える事を辞め、疑問をそのまま放置すると、生活コストは上昇するだけです。行動する事が唯一の改善策です。鳩ネット設置に一戸だけ反対した方がいらっしゃいました。。説得が一苦労。。変わった入居者もいました。(なんとか排除)このときはホトホト疲れました。(部屋を貸していた入居者は元高給官僚さんです。。こういう方は常識が無い。)他にも、現在委託しているはずのXXX管理会社さんからの依頼も多数あります。(プロだったら仕事しろと言いたい。)

 

<天然素材は美しい。。>

最近は、洗面台からトイレの便器まで有機素材(樹脂素材)が大幅に増えてきました。自宅のマンションは古いのでガラス素材や磁器が多い。これらの外観はとても美しいと思います。玄関には大理石張りになっています。(自宅のは割れちゃってますが。。)昔は本物を使っていたのです。天然の美をコンクリート建築に使用する事が流行っていたのでしょう。改めてバブル期の産物である事が感じられます。(施工は三流でしたが。。)古典的な建物は残すべきでしょう。代々木国立競技場など美しい建築物は残すべきでしょう。文化の足跡は形として次世代に残すべきです。残念ながら、日本で建築物への理解が広まる事はないでしょう。そういった文化が存在しないのです。(薬師寺の復興を支えたのは西岡棟梁です。学者や建築家ではありません。机上の空論家が増えた結果でもあります。こういった思想は大切にされるべきでしょう。)

 

<とは言え、、時代の流れです。>

自宅は二重窓でリノベーションしました。台所、トイレ、お風呂場と全てリノベーションしています。最近の素材はとても良くなっています。(その分マンション価格に跳ね返ってきます。=毎月の修繕費にも。。)壊れた蛍光灯。。廃棄処理するのにいくらかかるのか。。使い道もないし、それでも、ガラス文化が消えつつある足音が聞こえて来ます。

 

昔は、炎を直接感じる環境がありました。(五右衛門風呂)素材も天然のものが多く、体に馴染んだ気がします。今は樹脂素材だらけです。生活の質は向上したかもしれませんが、文化的成熟度は年々低下しているかと。。古いものに愛着を感じるのは何もノスタルジーに浸るだけではありません。人々がデジタル化されたものしか使わなくなったら、思考が硬直化します。所詮デジタルです。限界があります。連続した思考。離散量でない連続した曲線美というものが失われつつあるように感じています。

 

<ちょっと長くなりました。。>

明日は、マンション管理組合の総会がります。今日はなるべく休みたいと思います。今年のテーマはLED化と屋上部の給水塔の修繕。LED化は400万円弱かかります。屋上の給水塔の修繕については一千万円を超えます。工学を専門としない一般の方には安いのか高いのすら想像出来ないでしょう。LED化についてはライトの数を数えれば明確。また、機器類も劣化しています。(交換要)給水塔の修繕には、重機が必要です。大がかりな工事になります。この辺りはメンテナンスコストを理解していないと無理です。(たとえば自家用車でも同様です。最近は、コストについて全く理解していない素人が増えました。)LED化けるは総会に間に合いましたが、給水塔の修繕までは間に合いませんでした。(以前の自主管理の時代だったら、即決で決議でいました。)

 

なんと言っても管理会社の意思決定が遅い。(恐ろしい程保守的。ホワイト化による仕事の放棄)1週間で終わる所が1ヶ月はかかる。。ここは我慢のしどころです。来年臨時総会を開催せざる得ません。(ありがたい事に、施工されるい会長さんからは、来年になっても現在の見積もりのままでいいとおっしゃっていただいています。)

 

次に控えるのが、修繕日の値上げでしょう。マンション入居時の修繕費からいっさい値上げせず乗り切っています。(30年間)ただし、昨今の人権費。材料費の高騰は異常です。いくらぐらい上げるのかは良く考える必要があります。特に何の考えもなく、最近マンションに入った人には判らないでしょう。歴史をしっている方がご存命の内に、やって起きたい。

 

もう一つ。キュービクル修繕がありますが(既に見積もりや電力会社への承認は頂いています。=一日だけ停電が発生します。)これは来年かな?これらが片付くと随分と楽になります。リスクは早めに潰すに限ります。どうでしょう?理事長職も後5年ぐらいかな。。もっと続けてと言われても。。いいかげんマンションの三大業務は管理会社に引き継ぎます。長年の役職はいけません。個人的にもそろそろ引退したいのですが。。