ニュースでは円高でどうこうと言っていますが。。

 

<google finace>

1年 対ドル

  ↓

 

直近1年を見ても140円~160円、20円ほど幅がります。現局面だと円高方向と言えるのかもしれません。(ただ、140円台が円高かと言えば。。)

 

5年

  ↓

 

2021年頃は110円切っていました。円安になりすぎて、私も含めて150円、140円という数字に目が慣れてしまっています。

 

円安が止まらなくなったのは、2022年ごろからでしょうか?その意味では正常バイアスではないでしょうか。一部投機的な動きも見えますが、相場はそういものだと思います。

 

2022年以降の動きは極端です。大旨130円~160円に収まっています。それでも円安傾向なのではないでしょうか?

 

結果的に、日本の大企業は内部留保を取り崩し、資産を減らしています。大手と言われた企業も安泰では無く、大手同士の統廃合を加速させています。海外のファンドによるM&Aもとても活発です。日本に資産を持つこと自体が企業に取っては損失になる構造になっています。

 

大企業に取って、円高、円安どちらもメリットは無いと考えます。安定した為替が前提であれば決算の上方修正や下方修正など不必要です。(そのために為替予約があります。)円安だから儲かる程、経済構造は単純ではありません。(昨今現地通貨建ての決算も多くなりました。現地生産が増えたからです。)その意味では、日本には生産調整を行う部門しか残さない企業もあります。いずれにせよ、製造業でもソフトウェア産業でも自前で構築する技術の多くは失われつつあります。円安は日本の産業構造をとても弱くさせました。(破壊的に。)多くの人財は日本人から外国人へと映りつつあります。人財の流出も止まりません。

 

投資に限らず経済は長期的な視点で見るべきだと考えています。そこに人間の入り込む余地はないとも考えています。その意味では円安が長すぎたのでしょう。多くのインバウンドやジャポニズムは、日本に稼ぎに来る外国人を多数呼び込む結果になっています。確実に日本の社会的構造まで変えつつあります。