前回、常陽について取り上げました。再度調べてみました。(専門家ではありませんので、ググった程度です。)

 

<判った事。>

 

朝日新聞。

  ↓

 

目的は、「アクチニウム225」の製造。癌治療にとても効果があると言われる放射性物質です。入手がとても困難な物質です。

 

東京都市大学

  ↓ 2021年5月20日

 

日経

  ↓ 2021年10月18日

 

アクチニウム225の製造には様々な方法があるようです。日立製作所が関わっているようです。

 

by Wiki

  ↓

 

QST(量子科学技術研究開発機構)

  ↓

https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/2023/siryo20/1-2_haifu.pdf

 

2016年のドイツ ハイデルベルグ大学での癌治療での成果から、一部の核開発技術を持った国(ドイツ・アメリカ・ロシア)が製造しているようです。(自然界には存在しない物質です。)

 

小型サイクロトロン

  ↓

 

小型サイクロトロンのみでは難しいようです。開発には克服すべき様々な困難があるようです。

 

  ↓

 

治療として使用する為には小型化は欠かせません。

 

  ↓

 

実験室の中で様々な試行錯誤が繰り返されています。

 

<核変換 と言われる技術です。>

  ↓

 

京都大学

  ↓ 2019年12月6日

 

原子炉内では、実に様々な核変換が行われているようです。

 

 

JAEA(日本原子力研究開発機構)

  ↓

https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/2023/siryo20/1-1_haifu.pdf

 

  ↓

 

アクチニウム225を製造できるのは、アメリカ・ドイツ・ロシアの3カ国です。(核兵器開発の工程で得られたウラン233の壊変からのトリウム229から抽出)(実績あり。)

 

に対して日本のアプローチは原子炉法 ラジウム226→ラジウムj225→アクチニウム225。(ただし、実績はありません。)

 

他にも、加速器法があり、カナダ(トリウム232の核破砕)、日本でも製造実績報告がされているようです。(ラジウム226の核変換)(実績あり。)

 

  ↓

 

大がかりな装置が必要になりそうです。

 

  ↓

 

製造量の予測までされています。

 

工程表

  ↓

 

常陽はまだ稼働すらしていません。これからです。製造実証は早くても令和8年です。高速増殖炉の運営も含めまだまだ課題が多いと思います。実用化まで何年もかかるでしょう。

 

日経バイオテク

  ↓ 2024年7月2日

 

この分野、ドイツが一番最先端を行っているようです。夢の治療法ではあるのでしょうが、、いかんせん製造量が少ない。量産体制に向けた開発手法の確立が求められます。

 

<参考>

 

日本原子力研究開発機構 令和6年度予算

  ↓

https://www.jaea.go.jp/about_JAEA/provision/overview.pdf

 

<追記です。>

+++++++++++++ wiki からの貼り付け。

1899年、アンドレ=ルイ・ドビエルヌ (A.Debierne) が、ピッチブレンドからウランを分離した際の残留物中から発見した。(ピッチブレンド1トン中にアクチニウム227が0.15 mg含まれる)。

+++++++++++++

 

恐らく被爆されています。(この当時の多くの科学者は被爆しています。)

 

1898年にキュリー夫妻がラジウムを発見しましたが、やはりピッチブレンドからの精製です。気の遠くなるような作業を繰り返しています。第一次世界大戦時には手製レントゲン車で戦場を飛び回っています。被爆しながら、放射能の研究を続け平和目的を実践していました。

 

現代の科学者は自分の手を汚しません。もっと泥臭く現場に入り込んだ研究が必要でしょう。研究には強い情熱(パッション)と使命感が必要とされます。