Atlas V551

  ↓ リマインダー

 

Atlas V 551 30日打ち上げ予定です。

 

◎Atlas V

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◎by wiki

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初飛行: 2006年01月19日

打ち上げ成功回数: 13回(551の打ち上げ実績のみ)

メインエンジン: RD-180 固体燃料ブースター: 5基

低軌道へのペイロード:8,210~18,850 kg 

静止トランスファー軌道へのペイロード:4,750~8,900 kg

 

第一段ロケットエンジン

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ロシア製ロケットエンジンです。ケロシンを使用します。エンジンがロシア製のため、ヴァルカンケンタウロス(後述)に置き換え予定でしたが、大幅に予定が遅延しています。

 

第二段ロケットエンジン

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米国のエアロジェット・ロケットダイン社が製造した液体燃料 極低温ロケットエンジンです。開発は1950年代に遡ります。(歴史のあるエンジンです。)

 

ULA

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アメリカの中部、南部はロケット産業のベルト地帯を形成します。人材を輩出する大学も多く存在します。

 

ULAは、ロッキード・マーティン・スペースボーイング・ディフェンス・スペース・アンド・セキュリティの合弁会社です。コスト削減が強く要求されていました。(従業員の解雇も行っています。)それでも、SpaceXのコスト削減に遠く及ばず多くの契約をSpaceXに取られる結果になっています。

 

2010年のアトラスV 401で打ち上げ(火星探査MAVEN)で、コストは約1億8,700万ドル。常にアップグレードが図られており、V401~V551まで様々な改修が行われています。V551でコストは、1億5,300万ドル

 

初期の開発コストに比べてそれほど下がっていません。打ち上げ能力はV551が一番高くなっています。

 

<実績>

気象衛星、軍事衛星、惑星探査機(火星(マーズローバー)、木星(ジュノー))、地球探査機、航法衛星、通信衛星、ISS補給宇宙船、小惑星サンプルリターン、太陽望遠鏡。

 

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++++++++++ 貼り付けます。

アメリカで最も長く使用されている現役ロケットです。87回の打ち上げの後、2021年8月にULAはアトラスVが退役し、残りの29回の打ち上げがすべて販売されたと発表しました。2024年6月現在、16回の打ち上げが残っています。生産は2024年に終了しました。今後のULAの打ち上げではバルカン・ケンタウルスロケットが使用されます。

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アメリカのロケット史上最も多くの実績を誇ったロケットですが、。既に退役が決まっています。後16回打ち上げたら退役です。

 

後継機として、ヴァルカンケンタウロスの開発が行われていますが、、開発は遅れています。

 

vulcn Centaur

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+++++++++ 貼り付けます。

2018年10月、提案依頼と技術評価の結果、ULAは国家安全保障宇宙打ち上げプログラムの一環としてヴァルカン打ち上げシステムのプロトタイプを開発するために9億6700万ドルを授与された。

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ヴァルカンケンタウロスは、2024年1月8日に打ち上げ成功しています。次回は9月16日に打ち上げが予定されています。2027年までの打ち上げミッションが決まっています。

 

ULAがコスト削減に手こずっているうちに、後発の新規参入であるSpaceX社が、半額以下のコストでの打ち上げに成功します。(安定した実績を積み重ねました。)

 

<最終的に。。>

今後は、ボーイング、ロッキードといった軍事産業企業と、後発新参のSpaceXとのロケット開発競争が激化しています。今の所はSpaceXが圧倒的に有利です。(コストが半額なのは魅力的です。)更には、ボーイング、ロッキードのロケット開発は遅れています。

 

WSJ

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https://jp.wsj.com/articles/pentagons-longtime-rocket-launcher-races-to-catch-spacex-bc8708d0

 

果たして、ボーイング・ロッキード社の巻き返しなるか。。?アメリカのロケット産業は厳しいコスト削減の時代に突入しています。