国土交通省が航空管制官の採用拡大とあります。
↓ まだ検討段階だそうです。。大丈夫か??
実際は航空保安大学校を出ていなくても人手不足によって、他部門から人を当てているのが実態です。
国土交通省
↓
負担軽減になるとも思えません。そもそも航空管制システムに大きな欠陥がある。採用枠を拡大といっても、簡単に増やせません。まして、ベテランを切ってきた事も大きいでしょう。(大事故が発生する時は、ベテラン指導教官が初任者を研修中に発生する事も多い。(どうしても研修の方に意識がいってしまう。=見逃しが起きます。))初任者を研修する事も大きなリスク要因です。時間もかかります。(現状それだけの時間・人員は取れないでしょう。)
国土交通省
↓
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001359508.pdf
赤い線:航空管制機のべ機数(単位 千)
青い線:航空管制官等の数
だれがこんな行政を行ってきましたか。。観光立国は小泉政権の時から脈々と続いている国家事業です。(安倍政権の前から行われています。)
平成31年の乖離を見るとぞっとしません。
<航空管制官等の内訳>
・管制業務 2,031人
・運航情報業務 561人
・管制通信業務 33人
・管制技術業務 1,143人
・航空灯火・電気技術業務 135人
・飛行検査業務 71人
・交通管制機械業務 107人
・システム開発評価管理業務 53人
全然人手が足りていません。ビックリです。
グラフを見るまでもなく、無理筋である事が理解できます。若い頃、大学で仕事をしていた時に、実は航空保安大学校に入りたかったという院生さんがみえました。ただ、視力が弱い為受験失格を満たさなかったので諦めたとか。。(国立大学の院生さんです。)当時はそれぐらい入学基準が厳しかった事を知っています。
採用枠を拡大といっても具体的な方策などないでしょう。
抜本的な改善を受けたシステム支援が必要です。良い例が医療現場です。緊急外来やICUのシステムを参考に新しい航空管制システムの構築を提案します。
昨年も母親が緊急外来に入院したので、最新の緊急外来の様子はこの目で見ています。全ての情報がデジタル化して見える化されているモニター表示されています。緊急事態があればナースステーションに即繋がるシステム。なんと言ってもあの独特の音。(低く「トーン・トーン・トーン」と一定のリズムで音が流れます。)異常があれば、音が劇的に変化します。ランプの色が点滅して緊急事態の要件を判りやすく伝えています。航空管制室内でもそういった音や視覚に訴えるようなシステム構築は可能でしょう。人に頼り切るのは辞めませんか?現状限界超えてます。
新しい支援システムの構築を真剣に検討しませんか?
現状では、人を増やしてもなんら対策にはならないと考えます。(まず教える人員が不足しています。)これが年初の羽田の事故が起きてからの対応とはお粗末です。しかも検討って??もう6月ですが、インバウンド容赦なく増えています。間に合いません。対応が遅すぎる気がします。危機感が足りません。
観光立国を掲げたなら安全・安心の担保は必須です。現状の付け焼き刃のような対応は理解できません。(本来最優先事項です。)プロトコルを変更する必要があるでしょう。それだけでもかなりの改善になるはず。観光立国は国の一大事業です。ならば、真剣に対応して頂きたいと切に願います。
<追記。>
読売新聞。
↓
+++++++++ 抜粋します。
〈1〉管制交信でのヒューマンエラー防止
〈2〉滑走路誤進入の注意喚起システムの強化
〈3〉管制業務の実施体制の強化
〈4〉滑走路の安全の推進体制の強化
〈5〉技術革新の推進
<2>はマルチラテレーションシステムで管制室のモニターに表示されるだけの航空機の滑走路進入を、音で(かなりけたたましい音で良いでしょう。)知らしめる事だと思います。 これは対策として当然の処置でしょう。(今まで音が鳴らなかったのが不思議。。)
実は、航空管制のハードはかなり充実しています。実際の運営は人が当たります。ヒューマンエラーは必ず発生します。起きたときの対応と、起きないようなシステム設計が必要でしょう。(もっとも地方の空港にはマルチラテレーションシステムは導入されていません。管制官の数も少ないのが現状。)
マルチラテレーションシステム
↓
++++++++++ 貼り付けます。
空港内で、航空機がほかの機が使っている滑走路に誤進入し衝突する事故を防ぐため、国土交通省が2009年度からの導入を決めた新システム。
+++++++++++
現在主要な空港には導入済みです。羽田の事故は上記のハードウェアが生かされなかった事例です。大幅な改善が求められます。