Bloomberg

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なかなか厳しい状況です。米国も中国との貿易が滞ると、とても困る事になるのは重々判っていたはず。。

 

ある意味、中国の労働力(製造業/ソフトウェア産業)を安く買い上げて稼いできて、中国の技術が向上してきたら、かつての日本相手のように貿易戦争を仕掛けるのもどうかと。。(常にアメリカの利益優先です。)当然利益が得られなくなります。

 

intelは、ある意味被害者ではないでしょうか?。このところの米国政府の行っている政策には理解に苦しむものが多い。

 

米国で格安に全て製造できるのであれば、、貿易など必要もないし、移民も必要ない。という事になります。。が実際は、貿易しないと米国の製造業がガタガタだし、移民がいなければシステムも維持出来ません。(昨今、アメリカの防衛産業も怪しい。。最近は、日本をしきりに仲間に入れようとしてます。(日本の技術が欲しいからです。))

 

現実を見た政策が出来なくなっています。(アメリカもテクノクラートが少ないのでしょうか?)政治が機能しなくなっているように見えます。

 

<古き良きアメリカは何処にいった。。>

イーロン・マスクは南アフリカからの移民者です。彼のSpaceXは短期間でロケットの打ち上げに成功して、打ち上げコストを劇的に下げています。先日のボーイング社(含むロッキード・マーチン)のロケット Atlas V N22 打ち上が延期されて(5月7日打ち上げ中止。)、次回の打ち上げは5月の18日とか。。無事打ち上げられるんでしょうか?(もともと、ISSへの乗員、物資の補給用のロケットです。既にSpaceXが達成。)

 

ボーイング、ロッキード、アメリカの先端テクノロジーの象徴です。その合弁会社が出来なかった事を、格安でマスク氏は実現しています。(NASAの説得(改革)も行っています。)アメリカの神話が崩れ始めています。赤信号でしょう。

 

アメリカの製造業はヤバイ事になっていると思います。それを救っているのが、移民である人々である事が皮肉です。アメリカの大手のベンチャーや起業家のほとんどが移民によって支えられている事実に目をつむるわけにはいかないでしょう。テスラもマスク氏が強引に進めなかったら実現出来ませんでした。(テスラは、全米自動車労組に加盟していません。。強すぎる労働組合が、技術の進歩を妨げていませんか??)

 

どの国も似たり寄ったりかもしれません。昔からいる人に現在の悪習は改善出来ません。出来るのは、チャレンジャーであり、現状を改革しようとする意思の強いものだけです。アメリカ社会こそ改革が求められています。

 

<最近の中国の宇宙開発。>

 

嫦娥6号探査機

  ↓ アメリカは、最近では月からのサンプルリターンに成功していません。成功したのは、アポロ11号。。(55年も前の事です。)過去の栄光です。

 

現在、ミッション遂行中ですが、月の裏側の探査を一番初めに行ったのはロシアです。かってのアメリカの宇宙開発競争のライバルです。現在の宇宙開発は、アメリカと中国の2大大国が競っています。マスク氏がいなかったら、もっと後れを取っていたでしょう。

 

長征6C 初飛行です。

  ↓ 5月7日

 

4 機の地球観測衛星を放出しています。

 

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アメリカの妨害があっても、中国の技術進歩を止める事は不可能です。それぐらい現在の中国には技術力があります。自信があります。特に巨大な国家プロジェクトはお得意です。多少の技術的なアドバンテージ(アメリカの優位)は、戦略でカバー可能です。その意味では、中国の方が国家戦略的に優れていると考えるのは言い過ぎでしょうか。(賢いと思います。)

 

既に中国は、ヨーロッパ各国と良好な関係を築き上げています。中国にない技術はヨーロッパから購入すれば良い。アメリカ一強の時代は終わりを告げたと思います。

 

中国はいつでもウエルカムです。

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イーロン・マスク氏と李強首相

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アメリカでは、政治と経済の分離が始まっています。もはやアメリカの政治に経済を制御する能力はありません。(もっと致命的なのは、政治すら制御できていない事実です。)国家のリーダーが国政を司る時代は終焉したのでしょう。一個人の方が遙かに力があります。リーダー交代の時代です。群れて進む時代では無くなってきていると考えます。

 

李強首相

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なかなかのやり手です。さて。。アメリカはどう対応するのでしょう。。