最近は多くの若者が大学進学を目指す事が多いと思います。結果として、職業の偏りが起きているように感じています。

 

NHK

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電気主任技術者の人材が少ない事による影響は既に起きています。水道工事をするにも職人さんが必要です。インフラ系の仕事は力仕事や危険を伴う作業が多く大変ですが、社会の役に立っている立派な職業です。もっと尊敬されるべき職業でしょう。(お給料上げてください。)

 

最近の建設現場では外国人労働者が増えました。現場監督なども大変です。言葉が通じない事は重大事故に繋がります。

 

フィンランドの教育。

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フィンランドは実は多彩な職業教育を実践しています。実際若者からの人気も高い。更には、教育において、個別の支援がとても充実しています。ここ最近は、日本では専門教育を教える高校が人気がありません。企業は若い専門教育を受けた高校生を必要としています。(求人率の高さが物語っています。)最近の大学生は従来は高校生が行っていた内容の職に就く事が多くなっています。(そもそも大学に進学する目的が不明確な若者も多い。)北欧は人口が少ないが故に実施できる政策もありますが、日本もいい加減柔軟な対応を考えるべきでしょう。(何歳になっても学び直しが出来る環境の提供とそれが当たり前の文化の形成。多様な年齢層による相互理解は大切だと考えます。)

 

北欧は実に様々な取り組みを実施しています。日本も参考にした方が良いかと。。日本全国一律の教科書。一律の学習指導要領に基づく教育はもはや時代遅れかと思います。現状に目をつむって理想論ばかり称える文部科学省は猛反省すべきでしょう。もう少し現場に裁量権を与えてもらいたい。管理するだけならそもそも文部科学省は必要ですか?論が発生します。多くの職が民営化、自由主義化しています。教育も例外ではありません。

 

日本の教育は勉強の為の勉強に偏っている傾向があると考えます。人手不足というのなら、まずは教育改革からでしょう。日本は豊かになりすぎて、そのありがたさを忘れてしまった感があります。(電気、ガス、水道、道路、鉄道、、あらゆる公共事業が過去から行われ続けています。)職業教育を長年怠ってきた国の責任は重い。(この場合は厚労省の責務も大きいと考えます。 昔は 厚生省 労働省 と分かれていました。一緒にしてからおかしくないっています。総務省なども同様ですが。。)現状では、高齢者が頑張ってインフラ整備を継続されています。ただし、昨今は後継者不足の問題もあり、日本のインフラ整備が立ち行かなくなるのも時間の問題ではないかと危惧しています。(トラック運転手も高齢化が止まりません。=とても過酷な仕事です。)

 

この国をどのような国家にするのかという制度設計を国民が真剣に考え、国政に反映する必要が高まっています。時間的余裕は無いと考えます。

 

-------------- 参考 ---------------

 

<OECDによる教育指標>

①図表でみる教育。

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②PISA調査。

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https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/index.html

 

<教育改革>

福祉国家から新自由主義国家への流れ。新自由主義の破綻。

 

エスピンーアンデルセン 三つの福祉国家レジーム

①社会民主主義型

②保守主義型

③自由主義型

(福祉国家型の政策の行き詰まり。教育の民営化、市場化の流れ。社会は常に変化しています。)

 

<ダカール行動枠組み→SDGs 目標4への継承>

1990年 「万人のための教育世界会議」

2000年 「世界教育フォーラム」 ダカール行動枠組み(6つの目標)

2015年 「我々の世界を改革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」

2030年までに達成する17の目標を設定し、「誰一人取り残さない(gleave no one behind)」ことを宣言。

 

目標4:1~7まで項目があります。

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誰一人取り残さない

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現実には開発途上国を中心としてまだまだ課題があります。(サブサハラ・アフリカ諸国問題等)教育の二極化。デジタル・デバイド。移民問題。NEET問題。等どの国も問題を抱えています。日本も現実に即した対応が必要でしょう。単なるバラマキ行政は不要です。出口戦略まで考えた包括的な政策が求められています。