アラバマ州の判決です。

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人工授精に多大な影響を与えます。これが認められると体外受精治療が出来なくなります。(他州にどれぐらいの影響を与えるかは不明です。連邦裁判所ではありません。)

 

実はこの判決には宗教的価値観が伴っています。キリスト教社会では無い日本人には理解する事は難しいのだと思います。

 

+++++++++++++ 抜粋します。

同州の下級裁判所は凍結胚は人あるいは子供には該当せず、不法死亡訴訟の対象にはならないと判断した。

しかし、州最高裁は、凍結胚は「子供」と見なされると、カップル側の訴えを支持する判決を出した。

そして、不法死亡法は「場所を問わず、まだ生まれていないすべての子供」に適用されるとした。

トム・パーカー裁判長は多数意見に同調し、「すべての人間は、生まれる前から神の似姿であり、神の栄光を消し去ることなくその生命を破壊することはできない」とした。

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不法死亡訴訟:他人の過失や不正行為によって死亡した人の家族や財産が提起できる民事訴訟。

 

訴訟の社会アメリカです。様々な訴訟が行われます。日本とは大違いです。司法の場でそれぞれが、様々な自己の主張を通します。他民族国家でもあり、同じ国民でも宗教も異なります。多様な価値観を持つのがアメリカ社会の特徴だと思います。司法取引も盛んに行われます。色々な矛盾もありますが、、少なくとも日本司法制度より格段に機能していると考えます。日本では当たり前の事が正当に判決に反映されない事が多く、事司法に関しては発展途上国並だと考えます。特に日本では前例主義が多く、正しい判決に結びつかない事が多い事がとても残念です。(えん罪の温床になります。)