ちょっと古い記事ですが。。

 

気象庁のスーパーコンピューター 6年ぶりの刷新です。

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3月5日から運用開始です。

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これで気象予報精度が向上するとありがたいと思います。今回は「PRIMERGY CS400 M7」を使用しています。電力管理(空調管理)費が大変だと思います。

 

+++++++++++++ 貼り付けます。

第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを採用
空冷タイプは最大32コア、水冷タイプは最大60コアのCPUを2個搭載可能です。 4ノード構成時は、2UサイズでCPU8個の高密度実装を実現します。

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気象庁のスーパーコンピューターは結構な頻度で更新されています。

COSMETS

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昔は日立が作っていましたが、現在は富士通の独壇場です。ただし、プロセッサ含めハードウェア部分は海外製品か、海外委託しています。設計と品質管理、実装、(パッケージング)までが主な開発だと思います。(空調の設計も大切でしょう。)

 

最近の富士通のスーパーコンピューター

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ARM系のアーキテクチャで設計されたスーパーコンピューターを販売しています。官公庁や企業で使用されています。(富岳開発のノウハウを活用しています。)気象庁に納入されたものはXeon採用です。

 

<電力。>

電気代高騰でスパコンまで停止になっていた2022年の話はまだ記憶に新しい所です。近年では電気=国家の力そのものです。

 

2022年

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それぐらい、スーパーコンピューターは電力を消費します。更にクラウド化する事によるネットワークサーバー類も含めると消費電力は増加する事はあっても減る事はありません。

 

<ハードウェアの実情。>

現在では日本国内でスーパーコンピューターをフルスクラッチで作る事は不可能です。(日本は微細加工で諸外国に遅れを取っています。微細加工されたCPU、GPUのハードウェア開発は不可能でしょう。)TSMC頼みです。

 

<富岳>

一方で。。2023年

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次世代スパコン「FugakuNEXT」の開発が進められているようです。(詳細までは判りません。)

 

さすがの富岳も世界ランキングを落としています。

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CPUは、AMD(フロンティア)、intel(Aurora,Egle)、ARM系(富岳)となっており、日本だけ各国のCPUと異なっています。(クラウド化しやすい利点もあるようです。)

 

<スーパーコンピューターの所有台数。>

スーパーコンピューターについては以前、ブログで触れています。基本、数が勝負です。一位はアメリカ、二位が中国です。この二国はダントツに保有台数が多い。(100台以上。)三位がドイツ。四位が日本です。五位フランス。(30数台以下)

 

<財務省の資料>

2023年7月20日
財務省勉強会講演資料

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https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2023/lm20230720.pdf

 

LLMモデルにも活用されているようです。

 

次世代スーパーコンピューターについての概要です。

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世界一位も重要ですが、、それ以上にスーパーコンピューターの母数を増やすことが重要だと考えます。一点豪華主義もどうかと。。そろそろ考え方を変えた方がいいと思います。

 

世界的にはTOP500を意識しない流れも起きています。

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恐らくTOP500のベンチマーク基準も変わって来るのだと思います。

 

++++++++++ 抜粋します。

 従来よりも低精度のAIスパコンの可能性にいち早く言及したのは米IBM。2018年の電子デバイス国際会議(IEDM)においてFP8を使用したAIチップを披露した。IBMの研究者は「数年前からAI分野で高い精度が必ずしも重要とは言えないとする認識が広まってきている。FP8を効率的に使用することによって、従来のAIモデルで広く使われてきた16ビット精度や32ビット精度の場合と同じレベルの結果を出せることを我々は実証した」とIEDMで説明した。

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<AIスーパーコンピューター>

既に創薬向けスパコンは、AIスパコンです。

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国内では、NECがチャレンジしてるようです。

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IBM

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IBMの動きはちょっと目が離せません。