松岡正剛氏の登場です。

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お二人の意見に同意です。1900年前後の知の巨人達が一度構築したものが、現代社会では崩壊してしまっているように感じています。(有料版は見ていません。無料版だけしか見ていません。松岡正剛氏の千夜千冊)

 

お話を伺うと、エントロピー即ち熱力学に通じるものがあります。(熱統計力学)シュレディンガーの「生命とは何か」などを読むと、学問分野関係無しに、昔の人の方が頭の中で物事を整理(編集とでもいうのでしょうか。)する能力はずば抜けて高かったような気がします。(1人で何でもかんでもやりこなせたのはポアンカレが最後だという意見もあります。)現象を理論が良く捉えていたように思います。(もっとも、生命科学はワトソンとクリックの時代から、それほど進歩したとも思えません。未知の領域が増えるばかりです。DNAなど98%は謎です。下手にいじるとかえって危険だと思います。(それでもゲノム編集を規制する事も出来ないでしょう。))

 

現在の学問体系は、ある意味カオス状態ではないでしょうか。誰も正解を出せない。。というか、掘り下げが浅い気がします。軽い本ばかりが売れているようにも見えます。昨今はコンピューターの導入により、人間の能力がより一般化し、考える事。特に深く考える事を放棄する傾向が見られます。多くの学問が分化しすぎて対局が見えなくなっているのが21世紀の特徴だと考えています。(学問の編集にも失敗している気がします。)

 

昨今流行のAI技術も統計学的手法を用います。(ある意味熱力学の延長でしょう。)何故?何故?何故?を死ぬまで繰り返して問うのが人間という生き物の性だと考えると、人間の最後の砦は、常に問いを続け考え続ける事ではないでしょうか。少数派である事。希少価値を重んずること。群れない事。自己を確立する努力はこの時代とても重要だと思います。