先週13日~15日までSEMICOM JAPAN 2023が開催されていました。
TBS
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日経XTECH
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日本で半導体関連のビジネスチャンスが広がっていることを反映し、今回は海外からの出展が大幅に増えた。中国からの出展者数が38社/団体と前回(3社/団体)から急増し、国/地域別で首位の日本(774社/団体)に続く2位となった。韓国の30社/団体(前回は13社/団体)、台湾の21社/団体(前回は9社/団体)がそれに続く。
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中国が38社出展している事に注目です。日本では中国のスマホも人気です。様々な半導体を活用した中国製品が大量に日本に入り込んでいます。正直、中国の方が資本力は圧倒的に強いので、日本に取ってはお客様です。(電子顕微鏡や、半導体露光装置、洗浄装置何でも買ってくれます。)
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<日本の半導体製造装置の一番のお客様>
これが現実です。半導体を使った製品を作るには莫大な投資が必要です。日本国政府の資金だけではとてもとても足りません。それを補ってくれるのが中国です。中国はその装置でルーター、家電、モータ制御、減速機、3Dプリンタ。何でも作って逆に日本に輸入してきます。マザーマシンも中国は大量に所有しています。中国で大量生産されたら、日本は勝負にならないでしょう。日本は国内に半導体製造工場を作るのはいいのですが、その原資どこで回収しますか?という具体的な戦略に欠けていると思います。
最悪、リバースエンジニアリングされたら、中国の技術はますます加速度的に進化します。それでも日本は、中国に半導体製造装置を売り続けないと食っていけません。(最大のお客様です。)既に一部の分野では、半導体製造装置の技術も追いつかれています。もっと危機感を持った方が良いと考えます。
スクリーン
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<現在も競争は続いています。>
各国が目指すは2mnプロセスルールで製造した半導体の「量産化」です。
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ASMLとSamsung提携
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露光装置世界第一のASMLと高い半導体製造スキルを持つ韓国が手を組んでいます。
アメリカも本気を出してきています。
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半導体産業は、好不調の波があります。生産しすぎると価格が下落。足りないと価格が高騰。極端な動きをします。現状を見ると投資過剰のように見えるのは気のせいでしょうか。ちょうど良い均衡点が見つかりません。もっとも、そのような状況になるのは、まだ先ですが。。常に投資回収は意識する必要があります。
<ライバルがひしめき合っています。>
3nmプロセスルールで作られた量産品です。
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アップル
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