市民公開講座

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香取先生自ら説明されています。貴重なライブです。

 

<追記>

++ 補足します。 余り世の中的には知られていないのかもしれません。++

 

香取先生も、お年を召されました。それほど月日が経っています。一番最初に提案されたのが、2001年。あれから、22年の月日が過ぎています。

 

東京大学。2015年。

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2013年の動画

  ↓ この当時は主任研究員です。(まだ若い。)

 

基本は、レーザーの技術です。極低温下において、ストロンチウム原子へ、大量の原子冷却用レーザーを正確に照射して原子を閉じ込めます。

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レーザー冷却された数千万個のストロンチウム原子(10年前の動画です。)

  ↓ 原子の塊をレーザーによって閉じ込めています。

 

スカイツリーでの実験は2020年のものです。

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NICT

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最初の提案から、22年が過ぎています。もうそんなに経ったんだという思いしかありません。一番最初に光格子時計の事を知った時は、ノーベル賞級の発明だと思っていたのですが、、ノーベル財団はそういう評価はしていません。日本も国を挙げて、支援しましたが、この20年で忘れ去られようとしているような気がします。

 

by wiki

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ブレイクスルー賞

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2021年ブレイクスルー賞を受賞しています。こちらはノーベル賞の3倍の賞金がもらえるし、むしろ21世紀は、ブレイクスルー賞の方が価値が高いと思います。(ノーベル賞はやや古びた感があります=評価の仕方が公平でない。密室での決定である。政治問題が多分に絡む。現代においては、公平な賞ではなくなってきました。)

 

香取先生からすれば、ブレイクスルー賞受賞の方が嬉しかったと思います。日本には同様な先端の優れた研究開発の成果が多数存在します。それらは論文雑誌に上がっています。それでも最近はネーチャーから日本の論文が少ないとクレームが来る状態です。(シュプリンガー・ネーチャーはお金儲けの出版社です。業績など二の次です。本気で研究を支援するという視点ではなく、いかにして論文でお金儲けしようか。あるいは、論文誌を高く購入させて利益を上げる事しか興味が無いように見えます。=査読は無償の時間だけとる煩わしい作業です。(対価すらもらえません。=科学者の義務とされます。)論文を載せれば、その成果は全て出版社に吸い取られます。(修正する権利すら失う。)ネイチャーは科学的に査読を行っている訳ではありません。=stap細胞事件が良い例です。)

 

お歳を召された、香取先生のすがたと、20年間同じ事を公の場で何度も繰り返し発表してきた疲れのようなものが見えます。(もういいよ、自分の中では終わった話なので、次のステップ(新しい研究もあるでしょう。)に進みたいよ。とう気持ちが見えてきます。)

 

研究者も伝道師となると、自由な研究すらできません。(ips細胞の山中先生がそう。=客寄せパンダにならざる得ません。2006年の話です。)

 

<思う事>

①日本の出版社による、権威ある科学雑誌を立ち上げる必要がある。(日本語は科学の世界においては圧倒的に不利な言語です。それを補う公的支援は必要です。)

②シュープリンガー・ネイチャーなどに匹敵する科学論文誌を創設する必要がある。

 

いくら、日本国内で講演普及活動を行っても人々の心に響きません。(この22年間が証明しています。)

 

現状、シュープリンガー・ネイチャーに対抗しうるお金を持った組織が存在しません。(各大学、特に日本の大学の図書館から多額のお金をぼったくっています。)世界中の科学者達が参画して、科学者中心に雑誌が作られれば理想です。(近年は、オープンアクセルの論文も多い。)早いところ、シュープリンガー・ネイチャーなど潰れて、本来のあるべき姿の科学論誌が出現する事を期待します。

 

その意味でも、日本は科学分野での発言力を増していく努力が必要です。政府も研究者任せでは困る。政治家さんももっと科学を勉強してください。そうでないと、埋もれてしまう優秀な研究員が増えるだけです。成果を出したら、正しく最大級で評価すべきでしょう。日本は既に科学立国ではないのかもしれません。

 

①優れた人材(研究者)が多くいる

②教育活動もしっかりしています。(特に数理教育(除く実験))

 

国民も、もっと応援する必要があるでしょう。国家の存亡は科学技術にかかっています。国民のレベルで、危機感を持つ必要があると考えます。