↓

 

全銀システムパンフ。

  ↓

https://www.zengin-net.jp/zengin_system/pdf/pamphlet_j.pdf

 

------------------- 抜粋します。
<全銀センター>

全銀センターには、ホストコンピュータが東京・大阪センターに3セットずつ設置されており、各センターを並行運転しています。
全銀システムでは、ホストコンピュータを東京と大阪に設置することにより、大規模な災害等により東京センターがダウンしても、大阪センターと加盟金融機関の
通信を継続することが可能となっています。
両センターの設備構成は同一であり、2セットのホストコンピュータはオンライン処理系として使用され、他の1セットはオフライン処理系兼待機系として使用されま
す。オンライン処理系に障害が発生しても、速やかに待機系に切替わるホットスタンバイ方式を採用しています。
さらに電源、記憶装置、各種制御装置等も二重化されており、全銀システムは、安全性の確保に万全を期しています。
また、東京センター・大阪センター間では常にデータを同期しています。
 

<中継コンピュータ>

各金融機関は、自行に設置した2セット以上の中継コンピュータ(RC)を通じて全銀センターと電文の発受信を行っています。
各加盟金融機関は、それぞれ独自のシステムを構築しており、全銀センターと接続するためには、伝送制御手順、電文形式等を揃える必要があります。
そこで、中継コンピュータは、伝送制御手順等を変換するなどしてデータを送信するほか、自行システムが障害となった場合には、直接中継コンピュータで発受信を行うことにより、全銀センター・自行センター間の通信を継続するというバックアップ機能を果たします。

また、次の共同システムについては、各業態等の共同センターに中継コンピュータを設置しています。
・全信金システム(信金中金・信用金庫)

・全信組システム(全信組連・信用組合)
・労金中央システム(労金連・労働金庫)
・系統為替システム(農中・信連・信漁連・農協)
・バンキング九州共同オンラインシステム
 (福岡中央、佐賀共栄、長崎、豊和、宮崎太陽、南日本)

 

----------------------

 

説明動画がいくつか上がっています。動画を見る限り二重以上の冗長構成を取っています。設計はかなり堅牢だと思います。東京大阪で二重化。それぞれ(HIST1 HOST2 HOST3)ホストコンピュータ3台そろえています。

 

①2018年10月からコアタイムシステムに加えてモアタイムシステムを追加しています。(今回は9日までに更改作業をしてコアタイムシステムに異常発生。モアタイムシステムは更改していません。)

②2018年12月からZEDIをリリース(フォーマットのXML化)

③一日辺りの処理能力は3000万件。

 

2023年の10月上旬の段階まで異常無く稼働していた事から、①②が原因とは考えづらい。

 

<第7次>令和元年11 月4日(2019 年) このときからコアタイム/モアタイムシステムが稼働しています。

 

---------------------------- 抜粋します。

 

(コアタイムシステム)
全国銀行等 132 行
外国銀行 7 行
信金中金・信金 258 行
全信組連・信組 145 行
労金連・労金 14 行
農中・信連・信漁連・農協 673 行
(計 1,229 行)

 

(モアタイムシステム) ※2019 年 11月末現在

 全国銀行等 115 行

 外国銀行 1 行

 信金 257 行

 信組 141 行

 労金連・労金 14 行

 信連・信漁連・農協 672 行

 (計 1,200 行)

 

<取り扱い業務>(コアタイムシステム)

○テレ為替
○新ファイル転送
○情報系システム
○MTデータ伝送を廃止(新ファイル転送へ完全移行)

 

※:モアタイムシステムは ○テレ為替

 

<処理能力>(コアタイムシステム)

○テレ為替  1時間当たり 600 万件  1日当たり 3,000 万件

○新ファイル転送  1 日当たり 3,100 万件

 

※:モアタイムシステムは 1決済日当たり 540 万件(両センタ)

 

<備考>

◆ IPS 等の実装

◆サイバーセキュリティ対応における各種機能の運用状態を 一元管理するセキュリティ管理サーバを設置

◆大阪センターにおける担保管理システムの導入(BCP 体 制の強化)

 

------------------------------------

 

いくつか代替手段があるようです。代替えでどれだけさばけるか。。

 

 

赤色の所で異常発生。コアタイムシステムを更改した14銀行の内11銀行に不具合が発生していますが、正常処理している3銀行との違いが気になります。また、残りの3銀行も安定してシステムが動作する保証はないでしょう。(ソフトを書き換えているようですから。。)

 

実は、ゆうちょ銀行のアプリが同じタイミングでエラーで使えなくなっていました。昨日夕方復旧しましたが、、何らか関連があると思われます。

 

今回の事案は意外と複数の要因が絡んでいそうな気がします。関係各位が協力して情報提供した方が良いと思います。記者会見を見る限り、小手先の作業でかわそうとしているように見えます。本気で取り組んだ方が良い。日本全国の銀行の内の14銀行の更改作業を行っただけでこの騒ぎです。大丈夫ではありません。明日。。復旧するのかな。。(原因がつかめていない模様です。)下手な作業ならやらない方が良いと思います。中途半端が一番危険。全銀のトップの方、正しいと思った判断を決断できるのか心配です。(いたずらに急ぐべきではないでしょう。考える時間は合った方が良い。)

 

一つ一つ丁寧に潰して行くべきでしょう。2020年10月に発生した東証アローの事案を思い出します。個人的には、当時の東証の社長の「取引の終日全面停止」は正しかったと判断しています。原因をちゃんと解明してからシステムを稼働する。そのために1日の取引停止はやむを得ないでしょう。取引を優先して、下手に稼働させて混乱したらそれこそ大惨事です。(事故を未然に防いだと言えるでしょう。。その代わり辞任に追い込まれましたが。。)今度の案件は、、そんな決断が出来るリーダーがいるかな。。?心配です。