ニュージラーンドから今年に入って2回目の衛星投入成功です。

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2段ロケットのケロシン(RP1)使用のロケットです。第一宇宙速度近くまで加速されています。9基のクラスターエンジンの力で打ち上がります。今回は北島からの打ち上げです。(より赤道に近い。)今回の打ち上げはエレクトロンロケットです。

 

Rocket Lab

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元々ニュージーランドの企業でしたが、アメリカ カルフォルニア州にに本拠地を移しています。

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①2006年にピーター・ベック(英語版)によりニュージーランドで設立された。

②2010年にロケット・ラボはアメリカ政府の即応宇宙作戦室(英語版) (ORS) から低費用の使い捨て打ち上げシステムで超小型人工衛星を軌道に打ち上げる調査の契約を獲得した。

③2015年にニュージーランドのマヒア半島(英語版)でロケット・ラボ第1発射施設(英語版)の建設を開始翌2016年に完成した

④2017年5月、ロケット・ラボ初の衛星打ち上げロケットとなるエレクトロンの初打ち上げを実施。この打ち上げは不完全に終わったが、翌2018年1月の二度目の打ち上げで初の軌道投入に成功した

⑤2020年にはカリフォルニア州ロングビーチに新たな生産施設とミッションコントロールセンターを設立、本社も移転した。

⑥2021年3月には、新たに再使用可能な中型ロケットであるニュートロンの開発計画を発表。2024年の打ち上げを目指し、開発が続けられている。また、2021年8月にSPACによるNASDAQ上場を果たした。

 

 

今後、打ち上の成功が続けば見通しが付くような株価になるでしょう。virgin galacticもまだまだ諦める事はありません。どんな大企業だって、最初は弱小企業です。そこから這い上がって成功を収めています。(投資はあくまで自己責任です。)

 

※:人工衛星打ち上げ用の小型の2段式液体燃料ロケットである。全長18m・直径1.2mで、低軌道 (LEO) に300kgの打ち上げ能力を持つ。打ち上げ費用は750万ドル。軽量化のためロケット本体が炭素繊維強化プラスチック (CFRP) で作られている他、独自開発の電動ポンプサイクルを採用したラザフォードエンジンを使用する。

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民間企業でもこれぐらはできます。(ニュージーランドの企業です。)

 

設立からわずか12年目で打ち上げ衛星軌道投入に成功しています。彼らのロケットにはカーボンファイバーが積極的に使われており、補助ブースターは再利用可能です。(パラシュートを付けてヘリなど回収可能。カーボンなので軽い。)エンジン部品の3Dプリンターの技術が使われ大幅なコストダウンが図られています。

 

何が素晴らしいかって。。このサイトで全てが語られています。

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全文英語ですが、日本語に翻訳すると話の内容が理解できます。

 

夢を実現するためには、ビジョンが必要です。エンジンに「ラザフォード」の名前を付けたのもセンスを感じさせます。

 

小型で格安に着くことが可能なロケット作りを目ざす。目標が明確です。低軌道衛星の打ち上げに特化ししています。さらに、素材としてカーボンを取り入れています。spaceXの自動着陸よりは格安に再利用が可能です。

 

さらには、次のニュートロン宇宙船では、spaceX社と同様にブースターは自動で回収されます。徹底したコスト削減に取り組んでいます。カーボンをメイン素材としたロケットの打ち上げを成功させているのは、Rocket Lab社だけです。ニュートロンは燃料に液体メタンを使用します。それ以外にも様々な工夫がなされています。

 

全てが新しい試みです。SpaceXにとっても脅威でしょう。日本発ではこんな企業が出来てこないでしょう。

 

ニュージラーンドは羊の数が人間の数より多い国です。昔行った時は、自動車もほとんどが日本車の中古車ばかりでした。日本のような重工業産業はありません。メインの資源は観光産業です。輸出もワイン・肉・乳製品・木材・果実・水産品・羊毛がメインです。こういった国からスタートアップ企業が成功する事は素晴らしい事です。

 

------------------------- おまけ。。

日本もH3の打ち上げをもたもたする必要もないでしょう。まずは打ち上げる→失敗→問題点改善→打ち上げ のサイクルをもっと速くする必要があります。現状のまま官僚(役人)の言いなりになっていると、日本は宇宙開発で致命的な遅れを取る事は確実です。

 

さっさと飛ばせばいい。失敗など恐れなくてもいい。予算ならいくらでもあります。高校生に1万円をあげる為に1兆2千億円積んでます。昨今、何兆円という予算計上を何度も見かけます。お金のかけ方を間違えていませんか?ばらまけばいいというものではありません。必要な所に手厚く計上するのが正しい予算計上です。(H3ロケットのバックアップ基が何基作るれるやら。)

 

宇宙開発は打ち上げの時代からコスト回収の時代に移行しています。だから、H3ロケットは部品のコスト削減、あらゆる設計見直しをしてH2の半分の予算にしています。(同時に打ち上げ失敗の原因でもあります。)H3ロケットの開発には、256億7400万円かかったと記事で見かけて事があります。

 

H2は打ち上げの見通しが付いたようです。

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そもそも、H3に実用衛星(だいち3号)を載せて飛ばした事自体が間違った選択であったという事です。初の打ち上げロケットに大切な衛星を載せるなどという発想自体に無理があったという事です。(三兎を追ったのでしょう。=H3打上げ成功+コストダウン成功+重要衛星打ち上げ成功=役所的机上の発想。)そんな文科省にいつまでもロケット開発を任せる訳にはいきません。文科省とは独立したロケット開発部隊の設立を希望します。宇宙開発は待った無しです。日本は相当出遅れています。文科省に任せていては実現は不可能です。(現場の裁量をもっと優先していただきたい。机上の空論で上から目線で物を言うのは辞めてください。)

 

元々、ロケットの打ち上げは、利用目的によって郵政省・運輸省(放送衛星の実験、通信衛星の実験、地球観測)東大宇航研(文部省直轄の宇 宙科学研究所)科学技術庁と様々な省庁の人材が開発に関わっています。その時代には様々な実験が行われています。省庁再編に伴い文科省配下のJAXAに編成された歴史があります。

 

現在の政府機関は、意思決定から実行までのプロセスが遅すぎます。プロジェクトが巨大化したのに、その上層部である組織が全く機能していません。(事故が起きてから動くのがやっと。)

 

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いちいち会議を開かないとそんな決定もできませんか?

 

実は、H3ロケット 2号機はとっくに種子島に搬入されています。

  ↓ 1月12日

 

記事にもありますが、2号機は「だいち4号」を搭載する予定でした。ロケットは打ち上げないと結果がわかりません。手遅れにならないうちに、さっさと打ち上げてもらいたいと考えます。

 

---------------------- 抜粋します。

24日の会議でJAXA=宇宙航空研究開発機構は、失敗の原因究明について説明するとともに、今年度後半に打ち上げが予定されているH3の2号機に搭載するため開発中の「だいち4号」について、「喪失するリスクは政策的な影響や関連分野への影響を考えると非常に大きなものになる」と説明しました。

そのうえで、文部科学省は今後の方向性として、当初の計画を変更して「だいち4号」は搭載せず、軌道に人工衛星を投入できる性能を確かめるための計測機器などを搭載して打ち上げる方針を示しました。

これについて委員からは「1年2年計画が遅れても安全に打ち上げたほうがいい」とか、「方向性に異論はない」などの肯定的な意見が出されました。

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あの。。待った無しなんですけど。。日本国の技術力が試されています。世界が注目しているんですけど。。。予算はどんどんつぎ込むしか無いでしょう。いちいちケチる理由はありません。

 

アメリカ、ロシア、中国は国家の威信がかかると本気モードになります。競争においての日本人の組織的弱さが遺憾なく発揮されています。(責任のなすりつけあい。)トップダウンでやるしかないでしょう。この国に必要なのは和ではありません。強いリーダーシップです。