先日ロシアのソユーズMS-23が打ち上げられました。冷却剤漏れの事故機MS-22の代替えとしての打ち上げです。
↓
↓
JAXA
↓
大した技術です。1966年の打ち上げ以来基本的設計に変更はありません。wikiによれば、『1700回以上打ち上げられ他のロケットを大きく引き離し世界で最も利用されたロケットとなっている。』とあります。設計がシンプルです。故障も少ない。工学の基本です。
最も近年では中国の打ち上げ能力が高まっています。
↓
日本のH3ロケットは大変複雑な構造になっています。ある意味職人技的なロケットです。大量生産に向くように部品の共通化、一般化を図っていますが、、初めて採用した技術が多すぎます。さらには、延期、延期、で失敗が許されません。ロケットの打ち上げに失敗はつきものです。フォンブラウンはV2ロケットの開発では異常な回数の失敗を繰り返しています。(しばしば指摘される事項です。)
日本はジェット旅客機を作っても売る事ができません。MRJプロジェクトは良く叩かれますが、現場の技術者は良くやったと思います。褒めてあげたいくらいです。そもそもアメリカとガチで勝負するようなジェット機を作る事は許されていません。敗戦国です。アメリカが許すはずがありません。日本は常にNo1未満である必要があります。近年では中国にも抜かれているのでNo2未満というべきでしょうか。国家としての品位と権利を主張する必要があります。いつまでもアメリカに媚びた政策ばかり取っているから政治もおかしくなります。
最近思う事はこの国は企業経営が大変だな。という実感です。国の形がいびつです。どの国でも自国産業は保護します。日本だけ例外です。制約の多いなかでの開発はストレスフルでしょう。H3については前面的に応援します。無事打ちあがりますように。