BIGLIBEニュース。
↓ 米国政府が輸出規制を強化しました。
米国商務省産業安全保障局(BIS)8月15日付の米国官報で公示。
----------------- 一部抜粋します。 -----------------
BISは、米国輸出管理改革法(ECRA)のセクション1758に基づく新興技術および基礎技術の基準を満たす次の3種類の半導体技術を中国はじめ特定国への輸出禁止対象とした。
酸化ガリウム(Ga2O3)とダイヤモンドの超ワイドバンドギャップ半導体技術 → パワー半導体の画期的技術です。(日本が得意とする分野です。)
ゲートオールアラウンド(Gate-All-Around)FET(GAAFET)を搭載した集積回路を開発するために設計されたECADソフトウェア(この規則改定のみ、施行日は官報公示日から60日後の10月14日を予定) → 3nm以下のプロセスルールの半導体設計に必要。(台湾、韓国、日本が絡みます。)
また、半導体以外の技術としてロケットや超音速システムの燃焼器に応用可能なPGC(Pressure Gain Combustion:圧力利得燃焼)技術も指定された。→ 精密誘導兵器の事です。
ECRAは、既存の輸出規制でカバーしきれない「新興・基盤技術(emerging and foundational technologies)」のうち、米国の安全保障にとって必要な技術を輸出規制対象とすることを定めるための新たな法律で、明確な「新興・基盤的技術」の定義は未だ固まっていない。
これらの技術は、2021年12月にワッセナー アレンジメント(通常兵器や関連技術などの輸出管理に関する申し合わせ:WA)の42の参加国が管理することに合意した技術群にすでにふくまれるが、米国はさらに、WAで合意された項目を超えて、追加の機器、ソフトウェア、および半導体の製造に使用される技術を含む、より広範な技術の輸出を規制するとしている。(記事を前後させています。)
-------------------- 抜粋終わり ------------------
<追記しました。>
eetimes
↓ CHIPS法成立
中国潰しが鮮明になってきました。先端技術は何一つ渡さないという強い姿勢が伺えます。America as Number one. なのでしょう。アメリカの外交戦略。容赦がありません。中国政府は、内政問題(銀行問題・土地問題・コロナ問題等)で手一杯です。今回の法律の施行は、中国の成長戦略を確実に削ぐ事を狙いにしています。