宇宙畑より。

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近年では小型衛星によるビジネスが盛んです。キャノンの搭載したカメラは、

  • 口径200mm望遠鏡+超高感度カメラ(仕様不明)
  • 口径87mm望遠鏡+キヤノン製ミラーレスカメラ:EOSM100
  • コンパクトデジタルカメラ:PowerShot G9 X Mark II
超高感度カメラはカスタマイズ製品でしょうが、EOSM100はアマゾンでも、5万7千円程度(ボディーのみ)、PowerShot G9X MarkⅡ(レンズ込み)でも、同じくらいの値段です。(完全な民生品)上の2つのレンズは特殊だと思います。(SDレンズかな?(性能的には、SD>ED 特殊な仕様だと思われます。)また、収差が少なくF値も低いと思われます。)
 
衛星は小型で、
  • 外寸:292×392×673mm、質量35.5kg
  • 軌道:太陽同期軌道(高度500km) ISSより100Km上空です。

小型衛星からの安いカメラでも詳細に写ってくれます。用途は限りなく多い。今回の台風などで、防災目でも活躍していると思います。

 

日経XTECH

  ↓ 2021年3月23日

 

ーー 自社製人工衛星の販売を開始しました。

 

この言葉に尽きると思います。世界に一枚しかPictureデータです。自社製のコンテンツを販売できて初めて企業と言えます。(衛星ビジネスの競争は熾烈です。)

 

小型の衛星でアタックする所が日本らしいです。単に画像の素子の開発にとどまらず、ノイズ低減、偽色発生低減、分解能との闘い。与えられた制約条件下で最高のパフォーマンスを挙げるのは日本企業の得意とする所です。特に撮影範囲が限られるのでモザイク合成が大変だと思います。いずれにせよ、限られた予算で仕事をさせると日本の企業は最高の仕事を仕上げます。

 

一方ニコンも人工衛星のカメラ開発は行われています。

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ニコンのブログなど見ていると社内の人は星好きの人が多いように感じています。

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  ↓ ステッパーメーカーらしくArFエキシマレーザーを得意とします。

 

ニコンの宇宙天文学への貢献は意外としられていないような気がします。(社風からそんなに宣伝しない風潮があるのかもしれません。勿体ない。三菱系の会社です。)どちらかというと、国からの受注が多く、大型の開発が得意なのだと思います。民生品を使ってビジネスという発想はキャノンさんの方が進んでいそうです。

 

実は、、国内にある電子基準点のメンテナンスは

 

国土地理院のサイト

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ニコン・トリンブルのサイト

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Wikiより

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学校の運動場などにあります。去年、機器の交換作業を見たことがあります。定期的なメンテナスと交換作業が行われます。

 

※:ニコン・トリンブル ニコンと米国Trimble Inc.との合弁企業です。

 

おっと、忘れてはいけません。

 

キャノンさんのサイト

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スバル望遠鏡の工学系設計に多大な貢献をしています。レンズの収差補正の設計は大変です。(使っているうちに必ずズレます。キャリブレーションは不可避です。)収差を極限まで低減するためにあらゆる取り組みがなされます。

 

スバル望遠鏡建設は、官民が協力して完成させた成功例です。きっと優れたリーダーがいたのでしょう。

 

個人で衛星写真を購入できる時代です。素晴らしいと思いませんか?

 

Tellus 登録は無料です。大切なのは、技術だけでなくそれを生かす手段です。そして、それを知っていて使いこなせる国民の存在も欠かせません。

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