木星の撮影をする時は、いつも撮影時の状況をシミュレートしておきます。

 

そんな時に便利なのが、youtubeの以下のアストロアーツのサイトです。

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ガリレオ衛星の状況が時系列的に追えます。特に木星に影が映し出される時は(同時に2個映る事もあります。)アイピースで見ても感動ものです。結構多い事がわかります。(再生を0.25ぐらいにするとゆっくりとした回転になりその様子が良くわかります。)

 

7月26日の夜だと、19時10分あたりから衛星の影が見えるようです。29日の夜だと20時頃から影が現れます。

 

木星も表面に衛星の影が映るのは、時間的に昼間だったり、真夜中だったりするので、夕方~観測できる時期は限定されます。仕事が終わって自宅で撮影するにしても大急ぎで帰宅して、極軸合わせを行い、アライメントを取る作業や鏡筒を外気に馴染ませる時間も欲しいので忙しい作業になります。

 

去年の写真です。(仕事終わって、車飛ばして、帰宅して自宅で取っているので、なかなか大変です。画像処理も適当です。(ノイズが多いです。))

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2021年11月2日 20:11~21:16にかけて撮ったものです。(時間ごとの変化です。木星が結構な速度で自転している事がわかります。)左端に影が見え始めていたのですが、、機器の調整に手間取って撮影が遅れました。下の茶色の塊が大赤斑です。※:木星の自転周期は 9時間55.5分です。

 

 

 

 

 

うっすらと右側にイオ、ガニメデが映っています。(画像処理したので、薄くなってしまいました。)

 

この時は、衛星の影が2個映りました。地上での観測なので大気の影響で影が大きく見えすぎています。山に行けばもっと綺麗にとれるのでしょうが、、なかなか。。アイピースで見たほうが立体感があって感動します。

 

mitakaでシミュレーションすると以下のような配置になっています。

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大きいのがアマルティア衛星の影、右側がイオの影なのかな?と思います。

※:修正します。アマルティア衛星はそこまで大きくありません。イオ衛星とガニメデ衛星だと思います。(20cm程度の小さな望遠鏡での観測は無理です。)したがって、左はイオ衛星、右はガニメデ衛星です。

 

mitakaから

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手前にガニメデ衛星、左にイオ衛星が見えます。(追記)

 

mitakaで別角度から。

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今年は山に行ってしっかり撮影したかったのですが、、なかなか。天候、タイミングを逃すと天文現象は観測不可能になります。

 

ちなみに、木星の衛星は沢山あります。

   ↓ mitakaを使って

観測されていない衛星が多数あります。100個以上あるでしょう。

 

今週が最後のチャンスだと思います。来月からがっつり仕事に復帰します。余り自由な時間が取れないと思います。

 

※:一部間違っていたので修正しました。