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アレンジは世につれ、世はアレンジにつれ~村井邦彦・川口真(その2)

(8月24日付けブログの続きです)

このクリシェは日本のポップスではサビに出てくることが多いが、イントロとしては
後年、椎名林檎が「歌舞伎町の女王」でこれに似たクリシェを使っている。KEYは奇しくも同じBmである。

また、1970年はBURT BACHARACHがHAL DAVID(作詞)とのコンビで「RAINDROPS KEEP FALLIN’ ON MYHEAD」(B.J.THOMAS歌)、「I’LL NEVER FALLIN’ LOVE AGAIN」(DIONNE WARWICK歌)、「(THEY LONG TO BE)CLOSE TO YOU」(CARPENTERS歌)という後世に残る3曲をヒットさせたという大変な年である。
特にトランペットやフリューゲルホルンの軽くさりげないフレーズが新しい時代を感じさせた。

川口の新しいサウンドはこのBURT BACHARACKの音作りをよく研究した跡が伺われ、前述の曲以外にも、「男のこころ」(1971年、なかにし礼作詞、フランシス・レイ作曲、由紀さおり歌)、「他人の関係」(1973年、有馬三恵子作詞、川口真作曲)など、抑揚と感情表現を押さえたクールな音作りが得意である。

この論文(?)全体は下記でお読みください。

http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~sancha/index.html



アレンジは世につれ、世はアレンジにつれ~村井邦彦・川口真(その1)

私のホームページ所収の「アレンジは世につれ、世はアレンジにつれ~私的日本のポップス50年史」に加筆しました。

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*洗練されたアレンジの大衆化

村井邦彦(作曲)と川口真(編曲)のコンビは寡作ではあるが、洗練された曲を後世に残している。
東京芸術大学楽理科・作曲科出身の川口真は元々クラシック音楽家を目指していたが、在学中に内藤法美(越路吹雪の夫)バンドのピアニストがきっかけで、芸大から離れ、ポップスが本業になっていく。
歌謡曲アレンジャーとしてのデビューはかなり早く、1963年の「見上げてごらん夜の星を」(永六輔作詞、いずみたく作曲、坂本九歌)というキャリアの持ち主である。

村井邦彦作曲-川口真編曲のコンビは「エメラルドの伝説」(1968年、ザ・テンプターズ)が最初で、サビ前でのV7sus4-V7(key:Dm:A7sus4-A7)進行はその後、大流行となった。
この曲ではそのA7の次に平行長調のトニック、Fに進行することにより、さらに新鮮さを出している。つまり、Dm(F:Ⅵm)の代理としてF(Ⅰ)を使うということで、メジャー曲の定石の逆を使っている。

その後、このコンビは「ダニエル・モナムール」(1969年)、「経験」(1970年)(共に安井かずみ作詞・辺見マリ歌)、「忘れていた朝」(1971年、後述)と次々と洒落たサウンドを作り出していく。
「経験」ではエイトビートにもかかわらずジャズっぽいピアノのバッキングやマリンバの
フレーズが新しい音作りを見せている。
イントロ、エンディングのマイナークリシェ(Bm-BmM7-Bm7-Bm6)は文字通り“常套手段”だが、日本の曲としてはこれがきっかけで庶民の耳に馴染むようになったような気がする。

http://www.youtube.com/watch?v=X5PvZNVScwE&feature=fvwrel

*参考文献 高護(他)2008「歌謡曲名曲名盤ガイド作曲家編」シンコ-ミュージック


この論文(?)全体は下記でお読みください。

http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~sancha/index.html

揺れ動く日本語「イケメン-2」

出版社ロゼッタストーンのサイトで、「揺れ動く日本語」を

連載しております。

今月の言葉は第10回「イケメン-2」です。

「イケメン-2」



(仮説だが、流行の最先端でこの言葉を使い始めて、使い続けている人は「MEN(‘S)」、世の中の若者を真似して使うようになった人は「面」と認識しているのではないかと考える。)



次に「面」について考える。

「面」を使った慣用句には「面通しをする」、「面が割れる」、「面食い」などがあり、熟語には「面会」、「面談」、「面接」、などがある。前者には俗っぽく、下品なニュアンスが漂い、

後者の言葉ではどことなく公式手続きを感じさせる。

・・・・この続きは

http://www.rosetta.jp/yure_japa/

http://www.rosetta.jp/



でお読みください。

MARK AKIYAMAのブログ-揺れ動く日本語

夏祭りでオールディーズを演奏します。。。

よつや大木戸ガーデンまつり
8月7日(日) 午後6時頃から演奏

オールディーズバンド:TIME SLIPS
    (エレキベース担当:MARK AKIYAMA)

演奏曲:VACATION、BE MY BABY他

公園での演奏なので、入場無料
昔々、四谷大木戸という関所があったところです。

もし、四谷・新宿にお出かけでしたら、少し足を
延ばしてみてください。

MARK AKIYAMAのブログ-20110807大木戸地図
MARK AKIYAMAのブログ-20110807YOTSUYA

ライブのお知らせ

私が出演するライブです。

2011年7月31日(SUN)   

西川口「ハチのムサシ」
JR京浜東北線 西川口駅西口 徒歩5分
℡ 048-255-2111
※池袋から15分。意外に近いです♪
*平田隆夫とセルスターズのメンバー、菊谷英二さんのお店です♪
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E139.42.15.1N35.48.46.8&ZM=12

開場16:30/開演17:00  
終演予定19:00
入場料:3000円(軽食/1ドリンクつき)
       
出演:井上義之とThe Starlights Orchestra
    (エレキベース:MARK AKIYAMA)
   VOCAL: Libra/ともょ

特別出演:イエローキャッツ
     (タイガース・トリビュートバンド)

*平田隆夫さんは先月、72歳で永眠されました。
 今回は哀悼の意を込めて、演奏いたします。