ある社長から薦められて読んだ本で、面白かったものです。
「理系の子」 文藝春秋

アメリカで実施されているインテル国際学生科学フェアに参加する子供達の物語です。
科学に興味を持ち、徹底して研究して発表する。コンテストで優秀な成績を収めると、奨学金や賞金をもらえるというものです。
その賞金金額も高く、貧しい家庭に生まれた子供達が大学に行く費用を手に入れることもでき、徹底して研究していく姿は美しいと感じるものです。
日本でもサイエンスコンテストはありますが、賞金金額が50万円程度と低いですね。
大学で4年間学べる様な金額にしてほしいと思います。
子供に高額な賞金を与えると教育上よくないなどという、くだらない意見もあるので、そこそこの金額になっていると思いますが、やる気は出ないと思いますね。
「理系の子」の中では、小さなコンテストで優勝し、小額の賞金を得て、次の研究費用にあて、大きなサイエンスフェアで優勝するための資金にしているという話もありますが、研究にはお金がかかるのです。
このようなコンテストは、もっと紹介されるできであり、大学受験以外での評価方法としては必須であると思います。
私が調べられないだけで、日本でも高額賞金が得られるようなコンテストがあるのかもしれませんが、若い世代が目指す一つの指標になってほしいと思います。ロボットコンテスト以外でも、もっとクローズアップされるべき分野だと思います。
人が何かに打ち込む姿は、人に感動を与えると思います。
昔、アメリカ横断(?)高校クイズに打ち込む高校生の姿を見て、同じ高校生でも凄い人がいるなあと思ってはいたのですが、このような姿がテレビなどのマスコミでは見られない時代になってしまいました。スポーツ以外でも打ち込めるような何かを作る必要があると思います。
その中で、科学というのは一つの切り口なんだと痛感した一冊です。
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「理系の子」 文藝春秋