眼科医院、歯科医院、整形外科の医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。
厚生労働大臣に小宮山女史が決まり、今後の医療行政に影響を与えることになると言えます。
今はタバコ税の話などが取りざたされていますが、今後の動静をしっかり見極める必要があります。
以下、大臣の就任時コメントです。
特に3点、本当に幅広いのですが、これから力を入れたい政策をお話ししたいと思っています。
一点目は、東日本大震災の被災者の生活支援、医療、福祉、そして皆さんにここで説明してきた、「日本はひとつ」しごとプロジェクトなど、雇用を作り出して就労支援するということ。さらには原発事故による食品の安全の問題、また住民の皆さんの健康、さらには原発作業員の健康管理の問題。東日本大震災、原発事故関連のことにまずは力を入れていきたいと思っています。
二点目は、「社会保障と税一体改革」。6月の成案を基に、これから具体化を進めていきたいと考えています。社会保障の改革と言うと、これまでは、「高齢者三経費」、医療、年金、介護だったわけですが、この政権になって全世代型ということで、私も力を入れてきた子育て支援、これも四つめの柱として入れました。その中には、内閣府、文科省とやってきました、「子ども・子育て 新システム」、幼保一体化、さらに将来は子ども手当ても入ることになります。経済的な支援と居場所をちゃんとすることと、ワーク・ライフ・バランス、これが超少子高齢社会の中で、非常に必要な総合的な政策だと思っています。そうしたことも含めた「社会保障と税一体改革」に取り組んでいくことが2点目。
三点目は、やはり今も厳しい雇用情勢なので、雇用問題に力を入れたいと思っています。法律を成立させていただいた、求職者支援制度をしっかりと活用していくなど、雇用のセーフティーネットを拡充していきたい。またこれも力を入れてきたことですが、新卒者の就労支援、さらには国会の中でずっと懸案になっている労働者派遣法の改正など、こうしたことも併せて雇用問題にしっかりと取り組みたいというのが三つの目の柱です。
社会保障について、自公政権で毎年2200億円ずつ削減してきた自然増を、この政権になって最初にしっかり予算編成の時に確保をする方針を取ってきました。これは「国民の生活第一」というこの政権の特徴だと思うのですが、そうしたことがほとんどというか、なかなか皆様に伝わらない。日本の全体の予算の2分の1が厚生労働予算なので、それが国民の皆様のためにどういう風に使われているかということを、私の方でもできる限り丁寧に分かりやすくご説明したいと思っていますので、そうした広報にもご協力いただくようお願いいたします。
プラス改定に向けた発言も聞かれますが、これからの発言は注目していきたいと思います。
しかし、経営上考えるべきことは、医療行政に揺り動かされない医療機関作りを目指すということです。診療報酬改定は大きな問題ではあるのですが、経営の方向性として、どんな医院を目指していくのかということを明確にしていく必要があります。
これからが経営者としての本領発揮ということになるのではないでしょうか。皆様の活躍に期待しています。