医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。
職員教育は常に頭を悩ます問題です。単純に言えば、コミュニケーション頻度が高ければ、教育に成功しやすくなります。頻度が少なければ、成功しにくくなります。
コミュニケーション頻度を多くするためには、じっくり話をする時間が必要です。もし、面接形式の時間がなければ、文書やメールなどを活用することでカバーはできます。
しかし、直接的な会話はあらゆるものをカバーできるのです。
顔を見合わせながら話をするということは、お互いの表情の変化や、声のトーンの変化など、本心を知りやすいというメリットがあります。飲みニケーションというように、過去の日本の風土では、お酒や食事を通してリラックスした状態でのお話をいかに行うのかということが一番のコミュニケーション方法でした。
最近では、このような飲み会自体回数が減ってきており、コミュニケーション頻度を上げる方法が難しくなってきているようです。このような時代にいかにコミュニケーションを図るかを真剣に考える必要があります。
ありがとうカードなどの導入は、コミュニケーションを高める効果もあります。人に感謝される、感謝するという関係は、信頼関係を深くする効果を持っています。自分が認められているということが分かれば、自信ももてるようになってきます。
いかにコミュニケーションを図るのかということは常に意識をする必要があるのです。
本当に話ができるということは、第一に話を聞けるのかということです。これは難しいと感じる方もおられると思います。どうしても注意や修正の話をしてします。私もなかなかできない部分です。
話を聞くということは、相手を理解しようとする努力が必要です。
じっくりと、話をさえぎらず、安心感を与えながら話をするということが大きな効果をもたらします。これからの時代、人とのコミュニケーションは希薄になりがちです。フェイスブックや、ツイッターなどのツールは情報を伝えることはできますが、心を伝える力は薄いのではないでしょうか?
秀逸な文章を書いても、相手の本心を理解することは難しいことです。
これは、伝える側と伝えられる側の気持ちが一致していることが必要ですので、一方的な伝達では伝わらないのです。
伝えることが下手だという方は、まずが聞くことを再度挑戦していただきたいと思います。