医療コンサルティングの高野聖義(昌則)です。
新しい取り組みを行う決断を行うのは、難しいことです。移転する、新事業をスタートする、分院を作るなど難しい経営判断を求められます。
例えば、医院を移転するということで物件が出てきても、最適な物件はなかなか見つからないものです。大きすぎる、小さすぎる、賃料が高い、老朽化しているなど、いろいろな条件が絡み合ってくるため、決断ができないという問題があります。
収益性を考えるということと、夢を追い求めるということで決断が難しくなります。当然のこととして、今の事業を徹底して強化していくということは当たり前ですが、ハード面の増強はいつか必要ですし、成長のためには規模の拡大を考えていく必要があります。
新しく事業を行う、移転や増床を行うためには、常にリスクが伴います。借入金というリスクや、新事業が成功するかどうかのリスクがあります。このリスクを負うことができるかどうかが大きな問題です。
億単位の投資を伴う場合、躊躇します。当たり前です。本当に回収できるのかを考えてしまいます。大きなリスクです。同時にリターンがあります。このリスクとリターンの関係で投資を決定することになるわけです。
事業家として向く方は、投資に対しての恐れをあまり感じないような方です。恐れを感じながらも、楽しむことのできる人が新事業展開が向いています。しかし、新しいことに高揚感を感じない方は向かないことです。
これはこれから開業される方にも同じようにお話をしています。院長とは、経営者です。経営者は自分で責任を持って、決断をする必要があるのです。
しかも、決断に長時間は掛けられません。短時間で意志決定をしていく必要があるのです。
意思決定のお手伝いをするのが、私たちコンサルタントなのですが、難しい判断を求められる場合は、共に悩むこともあります。客観的に判断をしていくのですが、投資リスクを考えた場合その意志決定の難しさはよく分かります。
後はご自身の心に聞くしかありません。やりたいのか、やりたくないのかという意欲の大きさが成功を生みます。