眼科医院、歯科医院、整形外科の医療コンサルティング 高野聖義(昌則)です。
医療業界の中で、医院を成長させるためには何が必要なのでしょうか?
先日、ある先生からご相談をお受けしお話をしていました。
その中で、診療に真面目に取り組んでいても収入増加に繋がりにくいというお話をお聞きしました。
医療保険制度は、実施したことが報酬として支払われます。この報酬は一定のルールがあります。初診でこられた患者さんの状態が重度でも軽度でも、診療報酬は変わりません。
変わるのは、重度の患者さんで、検査をしなくてはいけないということで検査数が増え、処置内容が増えることで報酬が増加します。診察を受けても、その内容や患者さんの状態などでは報酬が変わりません。
かなり症状が深刻な場合でも、報酬は変わりません。1時間以上患者さんのお話を聞き、専門的な知識を駆使して治療へ向っていっても報酬は変わりません。1年目の国試受かったドクターでも、20年30年以上の臨床経験を持っているドクターでも報酬は変わりません。
患者さんにとってはいい制度です。超ベテランドクターと、新米ドクターで信頼性もスキルも違うのに、支払う金額は全く一緒ですから、メリットは大きいと言えます。しかし、どんな業界でも、優秀な人への報酬は高くなります。これはコンサルティング業界でも一緒です。超一流コンサルタントの料金は、高額です。1回ご訪問してお話を聞き、対応するだけで、100万円以上の費用をいただいているコンサルタントも多くいます(私はそんなにいただけないのですが・・・)。
こう考えると、診療報酬というものは、一部平等であり、一部公平ではない部分があるということです。真剣に診療に打ち込んでいるドクターの方で、あまり収入が高くない方がおられます。何とかできなかと考えてしまいます。資本主義という社会の中で、どこまで是正すべきかは難しい判断が必要です。しかし、診療現場と、診療報酬の考え方でのギャップは常に存在しています。
全ての方が納得できるような制度は存在し難いものです。制度の中で対応するのか、制度に縛られない経営スタイルを作っていくのかということを考えていく必要があります。
明らかなことがあります。
何か方法が必ずあります。
単に収入を上げたいという要望なのか、真剣に診療を行い続けることに対しての要望なのかによりやらねばならないことが違います。しかし、何か方法はあるのです。
もう無理といわず、いろいろな方法を駆使して、院長先生の理想を実現していくことが私たちの仕事です。ご興味があれば、一度ご相談いただければと思います。
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