眼科医院、歯科医院、整形外科の診療所経営コンサルタント 高野聖義(昌則)です。
若い方の教育が難しいというお話をよく聞きます。
普通なら考えられないようなミスをする方がいるのです。
ミスの内容を聞くとありえない!とビックリさせられます。
このような問題が医療現場では多く、その問題の根源は何のかを考えていたのですが、普通に考えていても分からないという方も多くおられます。
実際、想像も付かないミスを連発する方がいます。
では、なぜミスを連発するのでしょうか?
今の若手は何を考えているのでしょうか?
そんな疑問の答えとしてご紹介したいのが、
1億総ガキ社会 「成熟拒否」という病
という本です。
片田珠美(かただたまみ)先生という、精神科の先生が臨床の場で感じた現代社会と精神疾患の関係を解説しています。
成熟することを拒否する子供、大人の存在について論じられています。
挫折を感じることなく生きてきている方が、大学や社会に出て初めて感じる挫折。その挫折に対処できないまま、引きこもりという状態に入っている過程が語られています。
この本とミスをする職員の方を結びつけて語るとしたら、以下のような内容となるでしょう。
想像もつかないミスを引き起こす方と話していると、基本的にはアタマが真っ白になるようです。
なぜ、真っ白になるかといえば、きっとできるばずなのに、目の前に想定外のことが発生すると、考えてもいない行動に出てしまうというのです。
この真っ白という状態は、今まで失敗や挫折を感じたことがないということによる経験不足です。
また、子供の頃から刷り込まれている失敗してはいけないんだという教育が、ミスをしたということを大きな心の傷としてしまうのです。
スタッフ教育を考えるためには、現代社会の構造と若い(?)人の考え方を理解する必要があります。
また、この本の解説をしていきたいと思いますが、まずはご一読をお勧めいたします。
1億総ガキ社会 「成熟拒否」という病