眼底検査で糖尿病や脳卒中を予測 産経新聞転載 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

産経新聞に掲載された眼科領域の記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100921-00000080-san-soci


以下 転載

【健康】

 瞳の奥にある網膜などの状態を見る「眼底検査」。目の疾患だけでなく、高血圧や糖尿病など全身疾患を発見するきっかけにもなることから、企業の健康診断などに取り入れられている。最近では、眼底検査が将来の病気の発症予測につながることを示唆する研究も出てきた。専門医は眼底検査の重要性を訴えている。(岸本佳子)

【フォト】中央部で出血がある加齢黄斑変性の眼底

 ■内臓血管見るのと同じ

 眼底検査は、目に光を当ててレンズを使って眼科医が直接のぞきこむ方法と、専用の眼底カメラで撮影して結果を分析する方法の2種類ある。いずれの場合でも瞳の奥にある網膜や血管、網膜の外側の脈絡膜などの様子をチェックする。

 検査によって、緑内障や糖尿病網膜症、網膜色素変性症や黄斑(おうはん)変性症といった視力障害の原因となる疾患が見つかる。だが、「眼底検査は一義的には目の病気を発見し、治すためのもの。でも実は、その情報は眼科だけにとどまりません」と山形大学医学部の山下英俊教授は話す。

 「内臓の血管を生きた状態で見ることができるのは網膜だけ。だから、眼底検査は内臓の血管をつぶさに見ていることと同じなのです」。そのため、網膜の血管の変化から、高血圧や糖尿病などを早期に発見することにつながり、健康診断などに取り入れられている。

 ■「40歳すぎたらぜひ」

 最近では、眼底検査によって全身疾患の発症を予測する可能性を示唆するような研究も報告されている。

 山形大学医学部が山形県舟形町の住民を対象に行った研究では、血圧が正常であっても眼底検査の結果、「網膜細動脈」と呼ばれる、血管のサイズが細い人の方が太い人に比べて、5年後に高血圧を発症するリスクが高いことが明らかになった。

 また、眼底検査によって発見される目の病気の一つで、視野の中心部で物がゆがんだり小さく見えてしまう「加齢黄斑変性症」も、その重症度と、脳卒中や心疾患、認知症の発症率との間に関連があることが分かってきた。このうち脳卒中の場合では、より重症の新生血管を伴う加齢黄斑変性症は発症リスクが約2倍高いことなども判明。少しずつだが、眼底をめぐる他疾患との関係性が解明されてきている。

 山下教授は「病気を予測して予防策を完全に講じるところまではいかないが、眼底検査から全身疾患のリスクを予見できる。40歳をすぎたら、ぜひ目の検査を受けてほしい」と話している。

 ■10月10日 目の愛護デーに無料相談会

 10月10日は目の愛護デー。日本眼科医会は、この日にちなんで、全国で眼科医による講演会や無料相談などを開く。また、毎週木曜日午後3時から午後5時までの間、眼科専門医による目の電話相談((電)03・5765・8181、無料)も受け付けている。

 詳しくは、日本眼科医会ホームページ(http://www.gankaikai.or.jp/)で。


以上 転載終わり

眼科医院にとって、検査の重要性を伝えることが患者さんの理解を得るためには必須です。
このような取り組みを眼科医会では実施しています。

是非、患者さんにお伝えいただきたいと思います。


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