医療コンサルタントの高野聖義（昌則）です。
最近、インターネット作成におけるリース契約でのトラブルに遭遇しています。
ホームページを作るという名目で、リース契約を結び、長期間でのサポートという名目でお金をいただくというものです。
気をつけてください。
リース契約でのホームページ作成は、医療機関の方はやめてください。
ランニングコストが安く、大変いい契約のようですが、リース契約で結ばれるソフトについては大変高額です。
本来、ホームページを作る会社が持っていれば良いソフトを購入させるという形で契約をしていきます。一般的な企業や、通信販売の会社にとっては、このソフトは大変ありがたいものです。
常に商品の入れ替え、サービスの入れ替えがある企業では、多少高額でも社内内製化実現においてはメリットが高くなります。
しかし、医療機関のように毎日のインターネット対策が必要ではない組織においては、宝の持ち腐れになります。
先日も、月３万円、５年契約で１８０万円というリース契約を結ばされた歯科医院があります。
しかも、月々の費用と全体の費用を考え、解約を申し込みしようとしたところ、できませんと突っぱねられました。
これは、リースの契約が事業者では解約できない、消費者を助けるためのクーリングオフは事業者には当てはまらないということが第一の理由でした。
しかし、たまたま私がお邪魔した際には、リース契約書がリース会社から書類の不備で再記入を求められている段階での状態でしたから通常は解約も可能です。
リースは法律で守られている分野ですので、少し厄介ですが、リース会社との契約がまだ契約成立になっていない状態でしたので、通常はホームページ会社との契約だけです。
この契約書に関しては、小さな字で契約締結後は解約の場合に５０％の費用をもらいますという項目が入っていました。
たしかに、このような条文が盛り込まれているケースでは、仕方ないということであきらめてしまいますが、解約できないというのはあくまでもリース会社との契約です。
その点を営業マンの方に確認すると、契約書があるので解約はできないと明言されました。
その言葉は重要です。
リース契約が結ばれていない状態で、説明を求めて解約は絶対にできないと話しているということは、もし解約できたのであれば説明内容の不備であり、刑法上の問題にもなります。
今後、しっかり確認を進めながら対応を考えていきたいと思いますが、あまりに説明がない中で契約を結び、その後の対応が悪いケースが多いのです。
これは、悪徳企業のやり方とは少し違いますが、インターネットという日進月歩の世界で５年間の契約を結ぶこと自体が一番の問題です。
技術的に進歩している世界では、５年後などだれも予測できません。
インターネットを今作っていない医療機関の方の院長はインターネットを知りません。システム会社やIT企業がどんなことをやっているのか分かっていません。
くれぐれもリース契約を結ぶ際は、気をつけてください。
ホームページは、初期費用として２０～３０万円で最低レベルはできます。
月も1,000～3,000円程度のコストです。
月々3万円ということが問題なのではなく、5年間という長期間での契約に警鐘を鳴らしたいのです。
今、インターネットをリース契約で考えている院長先生。
もう一度サインをする前にじっくり考えてください。
こんな案件を過去に４回も経験していると本当に残念に思います・・・・・。