医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
時流という言葉が弊社のコンサルティングの中で多く使われます。
この時流とは、「世の中の変化の中で新しく生まれる潮流」です。
例えば、不況期には、低価格業態が増えてきます。今まで高額な商品・サービスが売れていても、不況の時代から売れなくなります。
そうなると時代の流れとして低価格を求め始め、その低価格を売りにした業態が新しく生まれるのです。
バブル崩壊後のユニクロがそうであったように、時流に乗ったビジネスは急激に発展していきます。
しかし、今の不況の時代にユニクロが同じように伸びるかというと疑問です。
先日インターネットのニュースで、「ユニクロ隠し」が始まっているという話が出ていました。
ユニクロを着ていることが少し恥ずかしいという若年層が増えているのです。
ユニクロの店内の商品を見ていると、デザインは基本的に同じです。
その商品が大量に販売されています。
そうなると、自分の持っている商品と街を歩いている商品が同じことに気づきます。
「前から来る人、この前ユニクロで買ったものと同じ商品を着ている」
そう感じてしまった瞬間から、その商品を着ることをためらってしまうのです。
そして商品自体をインナーとして着用するか、それとも多少アレンジをして着ていくかをしなくてはなりません。
他人と同じものを着ているということに対しての抵抗感が増加してきているのです。
ユニクロが店舗数を増やしている間は、店舗のない地域では同じ洋服がかぶることが少なかったのです。
しかし、店舗数が増え、販売力が強くなってきている時代では、洋服がかぶる危険性が強くなってきているのだと思います。
このようにユニクロ発展の時代との時流の変化をいかに経営にいかせるのかという点が、今後の時流適応のポイントとなります。