医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
オフィスのある丸の内の風景は大きく変化しています。
丸ビル、新丸ビル、大丸のビルなど、大型ビルが一気に出来上がりました。
不動産の証券化の流れもあり、また、区分地上権の売買の効果もあり、高層ビルが立ち並びました。
さて、このビルが収支が合っているかという問題があります。
実際、空室も目立ちますし、フル稼働という感じではありません。
東京都内のある町では、大型マンションの工事が止まっています。
基礎工事まで終了しているものの、建物の建設が始まっていません。
不動産不況という言葉だけで解決できる話ではないのです。
今後のこのような不動産の不良債権化、証券化した物件の収支悪化などにより、さらなる不動産不況が起こる可能性があります。
かつて日本がバブル崩壊の時代に、格安物件を購入したのは外資系企業でした。
それらの外資系企業は、不動産が高くなってきた時代に転売し、多額の利益を上げたと言われています。実際はどうだったのかはわかりませんが、おそらくかなり儲けたのだと思います。
これと同じような現象が起きようとしています。
今後日本の不動産は下落します。
当然のことですが、オフィスの供給量が過剰ですから、物件が埋まらないという状態が続きます。
一時期はどの物件にも入れないという状態がありましたので、その時代が嘘のようです。
バブル崩壊後の状態に似ているのではないでしょうか?
さて、この現象をどのように捉えるかです。
お金があったら、安いから買いましょうといえますが、ビル一棟で数十億ですから、簡単には買えないですね。
ではどうするのか?
これがビジネスセンスだと思います。
時代の変化には、いろいろなビジネスの可能性があります。
また、東京だけの話ではないと思います。
地方でもこのような現象が起こります。
ではどうするか?
ビジネスマンとしての嗅覚が試される時代となってきているようです。