医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
ニュースで取り上げられていますが、歯科大学の定員割れが報道されています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090418-00000459-yom-soci
以下は、読売新聞で報道されています。
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全国17の私立歯科大・歯学部のうち6割強の11校で、今春の入学者が定員割れを起こしていることが、読売新聞社の調査でわかった。
中には定員の4割以上にあたる35~43人の欠員が出た大学が3校あった。受験者総数も4973人と、前年より約2800人減少した。
大幅な定員割れで質的に一定レベルの入学者を確保できないおそれもある。「歯科医療の崩壊につながりかねない」として日本私立歯科大学協会も危機感を強め、対策等の検討を始める。
(中略)
大手予備校などによると、受験者が減少した最大の原因は、歯科医師の過剰感。歯科医師数は90年の7万4000人から、06年には9万7000人に年々増加。それに対し歯科医療費の総額は伸びておらず、過当競争が目立つ。開業が難しいため、若手の歯科勤務医の場合、年収300万円以下というケースもあり、「かつての高収入のイメージが崩れている」と予備校関係者は指摘する。
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さて、問題がいくつかあります。
歯科医師数の過剰という問題は過去からも指摘されていますので、これで多少是正されれば今開業されている医院にとってはいい話です。
しかし、過剰であるから・・・という話は次の展開があります。
過剰であるから、開業を制限する。過剰であるから、保険点数も減少する。
という理論です。
開業制限は過去にも話は出ています。さらに過剰であるからを理由として様々な改革を強いるような気がします。
今後の歯科医業界の変化のスタートかもしれません。まだ、4月です。来年度の改正には十分間に合う時期ということを考慮しなくてはならないですね。
何が起こるのでしょうか?様子を見ましょう!