医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
先日歯科技工所の社長とお話をした。
自費専門でやっている技工所だが、売上高がダウンしているようだ。
インプラント中心の技工所でも、減少傾向にある。
今の生産状況はまだ影響は少ないが、新規の受注が減少している。これから半年の経済見通しを考えても苦しいことはあきらかだ。
G20を見ても財政出動をして金融を持ち直そうとしているのは、日本、アメリカ、イギリス。アメリカとイギリスは、金融で大儲けした国。日本は搾取された国だ。これだけ考えても日本の政府が国内の経済を考えていないと言える。
世界が苦しいのではなく、アメリカとイギリスの一部の企業のつけを他の国が受け持つ訳がない。
フランスは財政出動はしないし、中国は様子見だ。
日本の政策には期待できない。
となると、国内の景気は更に悪化する。日本国内に投資しなくてはならない時期に海外に税金が逃げていく。数十兆円が消える。
それを考えても、景気回復には時間がかかりそうだ。
景気の悪化は、技工料の価格ダウンを引き起こす。
高額の技工料をもらっていた技工所も同じだ。
低価格で高品質の技工物が多数出てくる。この時にいかに対応していくかがこれからの課題だ。
生産性の向上を実現し、いかに低価格路線に適応するのか?これが企業戦略の根幹となる。
いまの品質を機械化で対応するのか、他の技工所との連携で凌ぐのかなど、経営者としての決断を迫られる。