医療機関の増患対策 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

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医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。

医療機関でも不景気の波が襲っているということをお伝えし続けています。
この中でも患者数の安定化を実現させる必要があります。

医療機関での患者数増加の基本は、口コミです。
(医療機関にお勤めの方はわかりますよね。)

しかし、その口コミは、ドクターごとに変化しています。

患者さんに優しいから、口コミが発生しているということであれば、優しく対応すればいいのですが、患者さんを叱りつけているようなドクターにも口コミは発生しています。

ドクターの方の診療スタイルを変える必要は無いのです。

ただ、伝わってしまうのでは、気持ちです。


患者さんをお金と考えているような医院では、どうしても口コミは発生しません。

勤務医の若手の先生が白内障の手術を増やすために、手術の必要性を伝えていくという姿を良く見ます。
しかし、その言葉の裏に秘められている、短期間で手術数を増加させていきたいという気持ちが患者さんに伝わってしまいます。

口コミが発生しているドクターは、何であれ患者さんのことを真剣に考えているということを伝えられているドクターなのです。

私どもも、ドクターの診療内容や説明方法についてアドバイスをするようなケースも多いのですが、第一に患者さんの健康状態を考えて話をしているかを判断しています。

その中で、患者さんが勘違いしてマイナスの印象を受けてしまいそうな行為を修正していただくようにお話をしています。

第一に患者さんのことを考えているかどうかです。

患者さんのことを真剣に考えていないのであれば、口コミは発生しません。

当たり前ののことなのですが、経験が少ないとどうしても忘れてしまうことなのかもしれません。

では、どんな時に忘れてしまうのかです。


患者数が多すぎると感じている時期には忘れません。しかし、患者数が減少してきたり、手術件数が減少していくるとドクターの対応が変わります。

この変化に一番敏感なのがスタッフです。

「最近、患者数が減ってきたから、先生無理に手術進めているわ」
「手術件数が減ってきたから変わったよね」

といった感じです。

そのようにならないように患者数を確保しておくことが必要です。
苦しいから今月は頑張ろうという意欲は必要です。しかし、その想いが強くなればなるほど、マイナスの印象が強くなります。
つまり、余裕が必要であるということです。余裕があれば、意欲が空回りにならないという状態に近づきます。

増患対策には、ホームページ、看板などの対策が必要になります。このあたりを一度検討していただき、余裕のある診療を実現していただきたいと思います。