仕事のお休みのバランス | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

もう3年ほどお付き合いしている社長は休みません。

ことしも1年間で3日くらいの休みしか取っていません。
 
休まず働くことが、ちょっと自慢のことになっている気もしますが・・・・
 
これくらい働いている社長はたくさん居ます。
 
そりゃそうだよ、自営だぜ。働けば働くほど儲かるんだぞ。
もしその間アルバイトを雇ったらどれくらいするんだ。
 
こんな声が聞こえてきそうです。
 
しかし、ちょっと休んだ方がいいんです。
 
お付き合い先の方に良く休んだ方がいいですよって言っています。
なぜでしょうか?
 
これは、いくつかの理由があります。
 
1、企業を大きくするため
2、社長としての新しいビジネスチャンスを探してもらうため
3、企業体質を強くするため
 
 
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1、企業を大きくするため

社長が毎日忙しく働いているということは、日々の業務が回っていないことを表しています。
通常業務で追われ新しい取組みを行うことができない。
これでは、企業は大きくできません。
仕組みができているのではなく、大きな荷車を人の力で押しているようなものです。
しかし、会社は普通、荷車を運ぶのに人の力ではなく、馬や車を使います。
社長が自ら荷車を回しているようでは、成長はありません。

社長が荷車を押すことを止め、他の人々が押す。
そうしてやっと荷車に乗せる荷を変えていこうと考えることができるのです。

毎日忙しいということよりも、忙しくしない方法はないのかと考えることが経営者の役割なのですが、これができない。
これが生業の段階なのです。
企業化するということは、早くこの段階を抜け出すことが必要なのです。

2、社長としての新しいビジネスチャンスを探してもらうため

社長には、現場の仕事を少し減らしていただいて、少しずつ新しい仕事をやっていただきます。
小売店なら売れる商品の開拓であり、サービス業であればさらに売れるための技術開発です。

ビジネスチャンスは社長にしか生かすことはできません。
決裁権を持っている社長は、ビジネスチャンスを実行に移していく判断を唯一下すことができます。
そのために、社長には時々休みが必要なのです。

3、企業体質を強くするため

社長が営業を一手に引き受けているようですと、売上高は伸び悩みます。
決して10億円の売上高を確保できる会社にはできません。
いかにして早い段階で営業面を社員に移していくのか、これが急成長のポイントです。

この段階を越えて、また新しい悩みにぶつかるのです。
成長するためのファーストステップといったところでしょう。

ここから本当の勝負です。

あなたの会社はどの段階ですか?
もう、この段階を越えていますか?

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