考える習慣 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。

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コンサルタントという職種に限らず、考える習慣をつけることは大切なことです。

しかし、昨今、考えることをあきらめている人が多く見られます。

 

今は情報化が進んだ社会です。情報のシャワーを浴びていると結果として判断する力が奪われてしまいます。

 

現在の30代以上は、テレビをつけっぱなしで生活をしていることが多いようですが、この年代を中心に考えることを辞めているように感じます。

当然、30代を中心にビジネスで活躍するためには常に考えることを求められます。結果として考える習慣をつけているケースは多いのですが、意識をしない限り考えないという結果となってしまいます。

 

考えないという事は、すべてを環境に任せるという事になります。周りが何でもしてくれる、何でも準備してくれるという意識から生まれます。これは危険なことです。自分で判断しない限り、思うような結果を得ることはできないのです。

 

考える習慣をつけ続けていただきたいと思います。情報のシャワーの中には、情報の送り手の意図が隠れています。

送り手は常に何かを意図して情報を発信しています。

つまり、何も判断しないまま情報を浴び続けることは、その意図に従うということなのです。報道、ニュースも意図があります。人が情報を加工する限り、送り手の考えが反映するのです。

この情報の意図は何か、どうしてこの情報を発信しているのかという送り手の意志を疑問に持つことが最初のステップとなるのでしょう。

 

これは仕事の現場でも同じです。

 

医療系スタッフでも、何も考えないという人が多いのです。

そのため、指示されたことをそのまま実行に移すスタッフが多くなります。院長も最初はそれで十分です。何も言わず服従してもらえるのですから、指示を誤らない限り、仕事しやすいのです。

 

しかし、組織が発展してくると、何でも指示を出すことができなくなります。末端の人まで指示をしていくことが限界があります。そのため、スタッフ本人の判断にゆだねることが多くなるのです。この判断が曲者です。今までの指示だけを与えていた状況下では、どうしても判断を誤ることがあります。

同時に判断を常に上位者に委ねているので、突然判断しろといっても確信をもてません。どうのように判断していいのかが分からないのです。どのように考えればいいのかが分からないのです。

 

考えることはトレーニングです。常に意識し、「なぜ」「どうして」「どんなふうに」といった疑問を持ち続けることがファーストステップとなるのではないでしょうか?

 

この指示を出しているのは、院長がどのように考えるのかな?

こんな判断をしているのはなぜかな?

 

といった疑問を自分に投げかける必要があるのです。

是非、考える習慣を身に付けていただきたいと思います。