医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。
レーシックの感染症の問題がさらに報じられています。これはレーシックを中心に医院経営を行なっている眼科医院にとっては死活問題となります。
レーシックは通常の手術施設と比較すると高額な設備が必要です。同時に年間数百万の保守費用がかかってしまいます。
新規開業の先生方でレーシックで収益性を上げたいと希望されているケースの相談を受けます。このような先生はレーシック専門医院での成功を見て、これなら自分の医院でもやっていけると判断されているようです。
収支バランスの取れない初期設計図は長期的な経営の中で破綻しがちです。
単にマーケティング調査では見られない本当の経営収支を考えて開業していただきたいと思います。
しかし、年間の保守費用を考えていくと、毎月の最低手術件数のノルマが高くなります。何もしなくても患者さんが集まってくるような状態が発生すればいいのですが、どうしても広告を打つ必要が出てきます。広告費は馬鹿になりません。
大手のレーシック施設では年間数億円の広告費をかけています。そのような巨大資本と勝負をする必要があります。
私は小規模で、個人経営なので、広告なんて・・・・と思っているようであると、苦しい経営状況になります。レーシック設備は稼動せず、リース・保守料だけがかさむという最悪の状態となります。
この中での報道です。患者さんの選択眼が厳しくなる時代に、どのようにして患者数を確保していくかが大きな課題となってきます。