去年の10月14日…

朝の8:00前…

 

母の入居していた施設から着信…

 

「お母様が…」

 

電話の向こうで話す看護師(顔見知りの30代)さんが、早口で焦った様子で色々説明をするが的を得ない…

電話の内容から、母が倒れて救急車を呼んだというのは分かったけど、その後を濁したように説明する…

 

「要は、母が死んだという事ですか?」

 

「そうです…」

 

あとで分かったけど、当時新型コロナのクラスターが発生していて施設内は大騒ぎだったらしい。

そのため、倒れている母の発見が遅れたようだった。

 

「これからそちらに向かいます」

 

そう言うと、

 

「お母様も新型コロナウイルスの陽性反応が出ていて、ご遺体はこのまま司法解剖のために札幌の大学病院に運びます。ご遺体が戻るまでお待ちください」

 

「そうでしたか…」

 

であれば、とりあえずすることは無い。

 

所長に母が死んだことを伝えたら、「早く行ってあげてください」と言われたけど、「午後まで待機のようです」と…

 

3時ころに警察から電話が来て、「遺体を引取りに来てください」と言われたので、それから行動開始…

 

警察に行き、母の死因の説明を受けて

 

「急性心臓疾患」による病死

 

母の通院に付き合っていたオヤジなので、「心筋梗塞」が致命傷だなと直ぐに思った。

「死亡推定時刻って分かるんですか?」

「6:00~7:00の間くらいだろうとのことです。倒れて、ほぼ即死だったようです。」

「そうでしたか…分かりました。」

「ご遺体ですが、新型コロナウイルスの陽性反応が出ているので、このまま火葬場に向かっていただくことになります。どこかご希望の業者がいたら、連絡をして対応してもらってください」

 

この時点で夕方16:00近く…

母が会員だったベ〇コに電話をして迎えをお願いして、役場に行き火葬許可証を取って火葬場へ行き、火葬が始まったのが19:00くらいだったかな?

火葬場で兄夫婦と合流して、母の見送りだけはさせてもらえて、4人で骨上げを待っていました。

 

 

 

あれから、もうすぐ1年も経つんだ…

 

コロナ禍の3年間、母とまともに会っていなかったので、未だに死んだように感じない。

 

 

 

施設側は、母の発見が遅れたことで文句を言われると思ったのだろうか…

凄い低姿勢で、こちらが恐縮するほど…

 

兄はどう思ったかは分からないけど、私は施設に対しては感謝している。

ワガママな母を3年間以上もみてくれたのだから…

 

多分1人暮らしを続けていたら、もっと早くにゴミの中で死んでいただろう…

 

ただ、制限なく好きなものを食べて満足できたかもしれない…

 

母方の祖父は、母と同じ糖尿病で長年入退院を繰り返していて、制限のある入院生活に文句を言っていたと母から聞いていた。

だから、自分は最期の時は思い切り好きなものを食べて死にたいとよく口にしていた。

 

ただ、母は内臓が丈夫だったから、それは難しかった…

 

どちらが幸せだったのか…

 

難しいですね…