気がついたらいつの間にか年も明け、2025年。いよいよ育成就労に向けて、今年は様々なことが決まっていくことになると思いますが、相も変わらず現場と乖離している制度設計。どうも今回育成就労の制度設計している人達が、ベトナムのピーク時の状況を踏まえて作っているようで、すでに時代遅れになっていることを否めないですね。もうすでにベトナムの時代は終わり、今はインドネシアに切り替わっております。どこもかしこもインドネシア!ただ、もうすでにインドネシアも実習生の質の低下が叫ばれており、こんなペースで送り出したらそりゃ教育が間に合わないって!
さて、ベトナムもある程度給料を出せれば、人は集められます。ただ問題はその給料を出すことを日本の企業が渋っていること。未だに低賃金労働者を求めているところが多いです。幸いインドネシアにおいては最低賃金でも十分人を集められますから、ベトナムにこだわらない方々が必然的にインドネシアにシフトするのは仕方ないと思います。またベトナムでは安い賃金のところへは本当に酷い人材しか集まりませんから、やめておいた方がよろしいかと思います。
昨年インドネシアへ行き、実際に技能実習生も特定技能外国人も両方の面接及び採用を行いましたが、そのとき感じたことを書きますと
- 余裕で募集人数の3倍は集まる。
- ベトナムで行っていた面接時の試験をインドネシアでやってみると、インドネシアの人達は算数に弱いのがわかった。分数及び小数点計算、符号のある計算、補数計算特に暗算などがベトナム人に比べて3分の2程度の回答率。
- 日本語についてはN4レペルまではベトナム人より覚えが早いが、それ以降のN3とかN2レベルとなると、私の知る範囲ではあまりいないような感じ。
- 特定技能試験に合格したインドネシア人の日本語レベルはあまり高くない。N4合格していても会話が出来ないレベルが多い。実際に面接してみると、話せないケースが多く、正直合格証を買っているのではないかと疑うレベルも多い。少なくとも弊社でN4まで教育した子は、普通に話せますよ。会話の練習は必須だと思います。
- ヒジャブを外すこと、お祈りを仕事中しないこと、ラマダンはしないこと、大体この3つのことは守りますと言って面接を受けていますが、私はこの3つの約束をあまり信用していません。日本人には理解できないようですが、海外では宗教を信じないということは非人間であると宣言しているようなもの。ある程度人数が集まったとき、宗教上の理由でやらせよと要求してくる可能性はあると見ておく方が良いと思います。信仰心を舐めたらあかんですよ。
- イスラム教の関係でしょうか、優しく穏やかな人が多く感じます。ベトナム人のようなしたたかさやずるさを感じることはあまりありませんが、若干プレッシャーに弱さを感じます。
- 楽観的な人が多く、なんでも大丈夫と言ってしまうところに疑問があります。これはベトナム人でも同じですが。
- 特定技能の人達がWEB面接を自宅で受けることが多いのですが、WIFIが弱かったり、事前に面接の練習が出来なかったりして、本番で失敗するケースを見かけます。できれば、窓口になる送出し機関へ集まってある程度練習すれば良いと思うのですが、そうやらないようですね。もったいないと思います。
こんな感じですかね。あくまでも私の個人的な感想なので、インドネシアに詳しい方でそれは違うよという意見もあると思いますが、大目に見ていただけたらと思います。
さて、ずっとブログから離れていました。ちょくちょく旧Twitter、Xではつぶやいておりましたが、今年になってからミャンマー、インドネシア、ベトナムを行き来しておりました。面接ミャンマー、インドネシア、ベトナムとしてきましたが、もうベトナムの終わりをヒシヒシと感じております。またミャンマーもとうとうお終いですね。カントリーリスクが大きすぎます。
今まで技能実習生や特定技能の送出し国として、中心的な国であったベトナムが、いよいよ今年で終わりを迎えます。一部の送出し機関以外人を集めることができません。ここまで急激な減少は思ってもみませんでしたが、円安と給料安のダブルパンチで日本人気が急激に落ちていることは否定できないでしょう。
ようやく時間ができましたので、久しぶりにブログを書いていきたいと思います。