【技能実習】大手送り出し機関の失踪者多数のため、受入停止について | 続・奥様はベトナム人

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ベトナム人の妻と協力しながら、外国人技能実習生や特定技能などの外国人労働者受入に関して、監理団体や送出し機関、それから技人国などの情報を提供していきます。

 

 

 

 

 

 元々ベトナム側において、日本に送り出した実習生の5%が失踪した場合、その後の推薦状の発行が停止され、ライセンスも停止又は取消になるというルールがあります。(但し、この5%が何を基準にしてあるのかまでは私も把握しておりません)ですから、失踪多数で日本側の受け入れ停止が発表される前にすでにベトナム側で送出しができなくなっている可能性もあると思います。正式な送出し機関名の発表があることでしょう。

 

 ようやく機構も機能し始めたということです。最近では月1回の行政処分の発表もされ、実施調査している職員のレベルも上がってきたとのことです。職種違いについてもだいぶ現場慣れしているとのこと。適正な技能実習を行っていないところは、いよいよ摘発の可能性が出てきたと思います。現在実習生の受入を行っている監理団体や実習実施者は、今一度襟を正して受入に瑕疵がないことを確認すべきだと思います。これからは簡単にごまかしがきかないと思いますよ。

 

 さて、ベトナム側ですが、送り出し機関の大きな問題として1番懸念されるのは、名義貸しです。大手送り出し機関でよくやられているのは、ブローカーと称する者たちがそれぞれ自ら直接実習生を集め、送り出し機関の名義を借りて実習生を送り込むこと。こういう連中は金儲けしか頭にないので、できるだけ教育にかかる経費を削減するため、ろくでもない連中を送り込んできます。私が以前から在日ベトナム人もしくは元実習生あがりの日本語ができるベトナム人からの受入をやめてくださいとお願いするのは、そういう連中が多いからです。そして、こういう連中ほどキックバックや現地で遊ぶ女の斡旋を行い、監理団体理事長や会社社長に取り入ろうとする。このつながりを切らないとダメだと思います。

 

 ですから、新規で技能実習生を受け入れたい場合は、すでに実習生を受け入れている会社で支援がうまくいっていると思われるところから紹介してもらうか、監理団体の事務所に直接伺って状況を確認するとか、または信頼できる日本人関係者に紹介してもらうとか、できるだけベトナム人からの紹介は避けていただきたいと思います。理由は簡単です。彼らは実習生から直接お金を取るからです。同胞を平気で食い物にする、ビジネスではなく搾取するからです。そういう連中をたくさん私は見てきました。調子の良いベトナム人ほど裏は汚いと思って下さい。日本語ができることが=良いベトナム人ではありません。

「大丈夫!大丈夫!」

が大丈夫でないことは、ベトナム人あるあるで有名です。

 

 このコロナ禍でベトナム側送り出し機関も経営がかなり厳しい状況です。待機している実習生は3万人を越えています。基本日本へ入国しなければ手数料は入ってきません。多くの実習生を送り込んでいる送り出し機関なら、管理費が入ってくるのでなんとか持ちこたえますが、私どものように新規の送り出し機関ではまだ人数も大して送っていないので、厳しいです。その上、3社規定という枠組みがあって、日本の監理団体が契約できる送り出し機関の数が制限されているので、新規の契約が取れない状況が続いております。適正な競争の下でより良い人材が送り込める送り出し機関が残れるような状況になっておりません。

 

 今回のようにろくでもない送り出し機関が規制され、真面目な送り出し機関が頑張れるような仕組み作りを今後もお願いしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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