某組合の方から、「ベトナムは特定技能をやらないかもしれないよ」という連絡を受け、いろいろと調べたところ、費用についてなかなか決まらないという話が入ってきました。
ベトナムの送出し機関としては、技能実習の方が良い。特定技能はお金が儲からないという認識でおります。ですから、あまり一生懸命にやろうと思っておりません。今や中国を抜き、アジアで最大の送出し国となったベトナムの混迷により、この特定技能がうまくいかない大きな理由になっているように思えます。
今になっても、まだベトナムでの試験日程が決まっておりません。当初特定技能は1年間で4万人程度の受入れを予定しておりましたが、令和元年12月現在、1,621人、予定の4%です。あれほど拙速に、大枠だけ決めて、中身のない法律であったにもかかわらず、いざ蓋をあけてみれば、こんなていたらく。特定技能は見事に介護での実習受入れトラブルの二の舞になりました。この新たな在留資格によるビジネスを考えていた方々にとって、この1年間は無駄な資金の流出以外の何ものでもなかったと言えるでしょうね。
こうしてみると、日本の政治家たちがいかに外国人労働者の状況について、把握していないのか、よくわかると思います。そして、経団連だかなんだか知らないけれども、経営者の連中もわかっていない。だからこんなことになるんだよ。バッカじゃない。
野党の連中、特に立憲民主かな。今もそうだけど、質問が下らない。この特定技能のときも、失踪した実習生の調書を書き写して、なんか最低賃金割っているわ、待遇が悪いだとか、あーだこーだ言っていたけど、この制度の大きな問題点はたった一つ。日本が移民を受け入れるのか受け入れないのか、ここを議論せずして外国人労働者の話なぞできるわけないだろうが。
移民を受け入れないから、単純労働者の受入れができない。だから、日本社会に何らかの貢献をする優秀な外国人を受け入れるからとか、国際貢献・国際協力の名の下で外国人を受け入れるからとか、むりやり理屈をこねるから、制度そのものに矛盾が生じる。嘘に嘘を重ねるから、余計におかしくなる。今の「桜を見る会」の議論と同じ。
今回の特定技能、ベトナム側だって、彼らは顔は笑っているけど、内心はむかついている。だってそうでしょ。スケベ爺の日本人経営者たちのご機嫌を取りながら、接待に接待を重ね、ようやく取れた実習生。それを今度は手数料を安くした特定技能で受け入れろと来ている。事前に相談があればまだしも、勝手に日本は決めやがって、その上せっかく実習生として3年働いた子を管理費もなしであと5年日本で働けと言っている。貴重な若い人材をなんだと思っているんだ!
そもそも技能実習制度はそういう建前で制度が構築されています。3年及び5年の技能実習を終えた実習生たちは、それぞれの母国に帰り、母国の経済発展の一端を担う人材として母国に貢献をする。その貴重な人材を勝手に日本が人手不足の解消に5年限定で使おうとしているのが、特定技能。少なくとも、この特定技能を決める前に、それぞれの送出し国との協議の上で、制度設計をしなければならなかったのですよ。野党の皆さん、わかりますか?あなたたちがどれだけピント外れのところを追求していたか、だからいつになっても自民党を政権から下ろせないんだ。アベが悪いと言う前に、自分たちの頭の悪さを反省しろ!
さて、この特定技能。せっかく立ち上げた制度ですから、これからどうやって上手に活用していくか、ベトナム側もある程度軌道に乗ってくれば、動いていくと思いますが、どうなることやら。実は人手不足と言っている日本側が、この特定技能について技能実習と何がどう違うのかわからず、当面様子見になっています。
給料も上がり、書類も技能実習と大して変わらず、転職も自由と言われている特定技能に、会社はそれほどの魅力を感じておりません。当初はもっと簡単に受入れができるはずだったと思いますが、だんだん規制が厳しくなっていくように感じております。特定技能を技能実習の延長のようにするからこういう話になります。
本当に特定技能はろくな制度ではないと、つくづく思いますよ。