予定日まであと2週間半。今日は私たちの選んだ出産方法について書いてみようと思う。
Homebirthは、その名の通り自宅で出産する方法。
日本でもオーストラリアでも病院での出産が一般的で、Homebirthは珍しい方だと思う。
自宅出産といっても、自分たちだけで産むのではなく、きちんとHomebirth Midwife(助産師さん)を雇っての出産なので、病院のドクターや助産師さんとそこまで大きくは変わらない。(と私は思ってる)
私たちがこの出産方法を選んだ理由と背景は、
※Booさんのお母さんがDoulaで出産に関しての情報、特にHomebirthのメリットをたくさん知ったから
※ただでさえ言葉にハンデがある中で、医療用語が飛び交う病院で出産をするのはかなり気が進まなかったから
※薬や医療行為のないナチュラルな出産を希望していたから
私の両親を含め、周りからはもし何かあったらどうするの?病院に行かなくて大丈夫なの?と心配されたけど、
もちろん、医療行為が必要な緊急事態が発生した場合は病院へ行くことになるし、私の助産師さんが判断、付き添いもしてくれるので安心。
もちろん、病院出産とHomebirth、それぞれ良い点と悪い/不安な点があるし、人それぞれ何を重視するかは違うので必ずしもHomebirthがすべての人にとって最高の選択肢ではないと思う。
私たちにとっては、Homebirthが一番希望を満たしてくれる方法で、病院出産の利点よりも圧倒的に魅力的だっただけ。
シドニー近隣(Central CoastやBlue Mountainsエリア含む)で、Homebirth Midwifeは9名しかいないらしい。
また、Homebirthを選択する妊婦さんは、まだ全体の数パーセントほどとのこと。
選ばない人が多いというよりも、Homebirthという選択肢を知らない人が多いのが理由だと思う。
妊娠が発覚してまず聞かれるのは、Private? Public?の2択だけ。どちらも病院出産で、病院の種類が違うだけ。
私たちがHomebirthとGPに伝えた時も、少し驚いた顔で今までその選択肢を提案したことがないと言われた。医療のトレーニングを受けてきているGPドクター達の頭にはHomebirthという選択肢が最初には浮かばないみたい。
最近はHomebirthに対応する病院の動きも出てきているみたいで、少しづつ変わろうとしているとの話も。
医療が進歩するはるか昔は、みーんな家で出産していた。日本でも戦前や明治、江戸時代などはみんなそうだったはず。
それがいつの間にか”出産”が医療行為の一つになり、病院にかかるのが当たり前になっていった。
女性の体は子供の産み方を知っているし、赤ちゃんも産まれ方を知っている。特に問題のない妊婦さんであれば、痛み止めや手術をしなくても出産は可能。
(もちろん母体や赤ちゃんの状況によっては自然分娩ができない、医療処置が必要な場合はあるけど)
…というのは、Hypnobirthingの受け売り。
Hypnobirthingに関しては、また時間のある時に書いてみようかなと思うけど、
自分たちにあった出産方法を選び、最高のお産にするために学んだHypnobirthingメソッドのおかげで、
出産を間近に控えた今、まったく不安や恐怖は感じない。
いくつか出産に関する本を読んだなかで知ったことは、お産を難しく、痛い経験にする一番の敵は”恐怖と不安”らしい。
少しでもそれをなくし、シンプルで幸せな出産体験にするために、自分にあった出産方法を選ぶのはとても大事だと思う。
オーストラリアでの出産や、”出産”自体に不安を感じている人の参考に少しでもなればいいな。