翌6月27日(日)、駅メモ・駅奪取活動の為、JR越美北線(九頭竜線)に乗車しました。福井駅9:08発の普通九頭竜湖行に乗車しました。福井駅の越美北線の時刻表を見ると、かなり本数が少ないです。長良川鉄道越美南線の美濃太田駅のそれと比較しても少ないと感じます。

 

↓福井駅の越美北線(九頭竜線)の時刻表

 キハ120形の2両編成でそこそこ乗客がいましたが、越前大野駅で後ろ1両を切り離しました。僕は2両目に乗っていたので、1両目に移動しました。切り離された車両は越前大野駅10:13発の普通福井行になりました。

 終点の九頭竜湖駅には10:50に到着、折り返し10:57発普通福井行になる為、写真撮影も大急ぎでやりました。

 越美線建設計画により、太平洋側は高山本線の美濃太田駅、日本海側は北陸本線の越前花堂駅から建設が進められ、前者は国鉄越美南線として北濃駅まで、後者は国鉄越美北線として九頭竜湖駅まで開業しました。岐阜県郡上郡白鳥町(現・岐阜県郡上市)石徹白地区を経由して北濃駅と九頭竜湖駅を結ぶ計画でしたが、国鉄の経営悪化や乗客が見込めない事から建設は凍結されました。

 越美南線は1986(昭和61)年12月に国鉄分割民営化の前に第三セクター長良川鉄道に転換、越美北線は豪雪地帯を走る事から国鉄分割民営化を経てJR西日本の路線として今日に至っています。

 両者の経営母体が変わっても、長良川鉄道・美濃白鳥駅と九頭竜湖駅を結ぶバス路線がJR東海バスで運行されていましたが、これも2002(平成14)年10月に廃止されています。JR東海バスでの運行とは、国鉄分割民営化以前は国鉄バスでの運行であって、これは越美線建設が前提にあったからです。なおJR東海バスの路線廃止により、公共交通機関での美濃白鳥駅と九頭竜湖駅との移動は当該自治体が運行するコミュニティーバスがあるものの、事実上難しくなっています。

 

↓九頭竜湖駅舎。駅前にJR東海バスのバス停があった。

 東海北陸地方で太平洋側と日本海側を結ぶ鉄道計画は、高山本線や越美線の他にも幾つかあります。東海道本線・大垣駅から北上して、越前大野駅、更に金沢駅までの路線計画については樽見線(現在の樽見鉄道)が建設されました。また、北陸鉄道には金名線と言う路線がありました。金沢と名古屋を結ぶ壮大な路線名ですが利用者低迷により廃止され、現在は一部が石川線として残っています。つまり、実現に至ったのは高山本線のみとなります。これに東海道本線・米原駅からの北陸本線を加えて、2路線が東海北陸地方を結ぶ鉄道路線となります。

 JR東海バスが存続していれば、美濃白鳥駅まで出て長良川鉄道→美濃太田駅→高山本線→鵜沼駅・新鵜沼駅→名鉄犬山線と言うルートで帰宅する事になりますが、それはできない為、福井駅に戻り、昼食を摂り14:36発特急〔しらさぎ10号〕名古屋行で愛知県に戻りました。