最近、1.2日に1冊のペースで本を読んでいます。


このブログを始めた頃は、本を読むのが辛くて、全然読めなくて、買った本も最初の数ページでやめてしまう日々だったのだけど、
時は流れ、また本が読める時がきました。嬉しいです。




さて、今回読んだ水野敬也『夢をかなえるゾウ』は、
インドの神様「ガネーシャ」が、なぜか関西弁で、夢見る青年にアドバイスをしていく形で大事なことを説いていきます。




ガネーシャは、夢をかなえる上で、一つひとつクリアしていくべき課題を出してくれます。
それは「靴を磨け」「トイレ掃除をしろ」のような本当に小さなことだったり、今までも数々の偉人や自己啓発本が唱えてきたことだったりします。では、なぜそれらは何度も何度も繰り返し唱えられてきているのか。


それは、我々が「変わりたい!」と思っても、なかなか変われないという性質を持っているから。


なぜ変われないか?
それは、「思う」だけで満足して、動かないから。


中でも心に響いた部分は、

「恥ずかしいとか、面倒だとか、自分の感情にベクトルがむいているうちは、そこまでして自分が成功したくないということだ」

ということでした。


必ずかなえたい!という思いがあり、その目標がはっきりしているのなら、何かの提案に対して「それは意味がない」とか「そんなことできない」とか言ってる場合ではないはずなんですよね。
とりあえずやってみる。

いろんな味のラーメンを食べたからこそ、好きな味のラーメンを知ることが出来る。
それと同じで、いろんな経験をしてみたからこそ、好きなことや得意なことがわかる、わけです。

いいきっかけでした。
人のことを想う。誰に対しても、誠実であれ。自分の大事にすべきことが改めて明確になりました。
わたしは、ひとが自分のすることで、喜ぶのがとっても好きなんです。そのためなら何でもできる。
そうやって、これからも生きていきたい。


そして、もう一冊、読んだのは『自在力』





塩谷信男さんのこの本に関しては手放しで納得、賛成、というわけにはいかない感じでした。

簡潔にいうと、
この塩谷さんという人は、霊的なセンスもある医者で、気功による「手当て」などもできる人。
その人が提案する「正心調息法」という腹式呼吸の一種で、すべての病がなおり、願いが叶う。なぜなら、「宇宙無限力」の力を借りるからである。

というようなことが、ご本人の体験談8割で書かれている本です。


すべての病がなおる!宇宙無限力!イェーイ!

と言われると、胡散臭さに閉口してしまうわたしですが、
わたしがこの本を最後まで読めたのには2つの理由があります。


1つは、この人のいう宇宙無限力とは、人知を超えた大きな力全般のことを言っているとわかったから。
それはつまり、神、とか、自然の力、とか、そういうものと同義だとおもいました。


わたしは無宗教と言ってもいい類の人間だけれど、神社は好きだし、自然も大好きです。それはある意味、神道の八百万の神を信仰していることになるし、ご先祖様も大切に思っているので仏教の仏様もお墓にもお参りしています。
そういう、人間が知り得ない大きなパワーというのは、霊感のないわたしでも、自然を通して感じることがただあります。
沖縄の澄んだ海にぼんやり浮かんでいたとき、「こんな最高の自然を享受させてくれてありがとう、最高だよ、マジで、神様、アザス」って思ったし、
台風の恐ろしい雨風が吹き荒れる中、空き地で傘を手に風に乗ろうとしてた幼い私は、神様が作る風ってさっすが!!!超すごい!!って思ってた。
それは、人間が人間に与えられるものじゃない。
人間を超えたはるかにでっかい力があることを感じてた瞬間でした。


それを思えば、たしかに
あの力を借りたら(借りれるなら)、病気もそら、治るだろうよ。人間一人の願いをかなえるのなんて、小指の先でできるだろう。

そう思えたので、塩谷氏の論理もふむふむと読めました。



もう一つの理由は、
タラスワートの『脳メンテナンス』で読んだ瞑想についての知識があったからです。



瞑想をする習慣をつけると、次第に脳の扁桃体が肥大し、自己をコントロールする力が身につくというということが、この本の中では科学的に立証されています。
またタラスワートは、自分の老眼にたいして神経可塑性の実験を行い、視力の回復を実現したりしています。ギリギリ見えない位置に文字を置いて読むように心がけたら、だんだん回復して見えるようになり、視力の回復に成功したということです。
これは、塩谷さんとは別の切り口で、若返りや身体能力の回復を実証していることになります。塩谷さんはそれを、想念や腹式呼吸と酸素によるものとして、タラスワートは脳や神経の可塑性によるものして描いています。


いろんな分野から、この「思いや念」→「実現」という超常現象についての実証が行われてるということがわかります。


また、タラが推奨する瞑想の時に行われるのが腹式呼吸。
塩谷さんとタラを結ぶ腹式呼吸には、多くの可能性がありそうです。



塩谷氏の理論では、腹式呼吸で丹田に宇宙無限力を込める…想念の力で病が治る!とのことだったんですが、
それだけではやはり迷信の域を出ない。
だけど、脳のコントロールが可能になることで、病がなおるとまで直接的な言い方ができなくても、ストレスの減少→ガンの消滅、とか、立証できるんじゃないかな、と思えたのです。

これも、アインシュタインのこの言葉に集約されるでしょう。
「宗教なき科学は不具であり、科学なき宗教は盲目である」



かくいうわたしも、
強い念や想いが、やがて夢を実現にむかわせる、ということは信じています。なので、一応、腹式呼吸、6月から練習してみようかなと。。


叶った、と過去形で願うのがいいみたいです。やってみて、効果があったら教えてください(この猜疑心の塊が…っ)


摩吏紗