近頃は専ら筋肉番付キャラになってしまったわたしですが、2年前くらいまでは週3のペースでラーメンを食らうラーメンマン系女子でした。




そんなわたしも、健康を気遣ってここ1年くらいでラーメンを控えており(というか食べ過ぎて飽きた)、肉ばかり食べて生きていたのですが、
久しぶりにどストライク満塁ホームラン(?)のラーメン屋さんに出会いました。

醤油ベースのスープに太くてボソッとした麺が入ってて、上にもやし炒めを乗せたラーメン。スープの味もあっさりし過ぎていなくてちょうどいい。そしてなんだ、この上にのってるもやしが合う!!




そもそも、破格に安くて味もない、このシャキシャキだけが取り柄の野菜が、なぜこんなに美味いのか?
肉と一緒に食べても良し、そのままでナムルにしても良し、このもやしという奴、憎い。





ついこの間、トムヤムクンヌードルを食べに行ったときも、結局トッピングのもやしばかりつまんでたべていることに気付いて、わたしの脳裏に良からぬ企みが浮かびました。

(かつてラーメン屋二郎でよくやっていた「麺抜きもやしにんにくマシマシマシ」という鬼畜な注文、ここでも通用するだろうか…?)






日本語がカタコトのタイ人のお兄さんに声をかけた。

「あの、麺抜きもやし多めってできますk『出来ません」』アッッッッすみません」










こんな挫折を経験しておりながら、
この絶賛大ブーム中のもやしラーメンにも、同じものを求めたいという、尽きぬ欲望。
上にあるもやしをひたすら食べたい、この謎に美味いもやしだけをこのスープに絡めて貪りたい、もはや麺はいらない、そもそもなんだこの、ボソボソの麺、わたしはドゥルドゥルに柔らかめの細麺が好きなんじゃ、と欲望が渦巻きはじめてしまった。ええい、煩悩がなんだ、地獄行きでかまわん、もやしをコンテナで持って参れ。





バイトの外国人のおばちゃん(強面)に声をかけた。



「あの、麺………………………………………少なめのもやし多めって出来ます…………か」
『はいかしこまりました〜』








負けた。強面に負けてしまった。完敗である。なんで外国の店員さんてあんなに恐いんだろう。常にめっちゃキレてるじゃん?コーラとかバンッて置くじゃん?
なによりも、ラーメン屋で麺抜きを頼むという2年前のわたしならものともしなかった失礼千万を、侵すことができなかった。わたしの、負けだ。









大人になるって、こういうことなのかな。。




摩吏紗