" color-code "




今年で 活動5年目。
本当にいろんなことがあったし、個人的にも成長できたところがすごくたくさんあると、色んなインタビューに答えていて気付きました。





最初の頃を思い出すと、なぜだか 初恋を思い出すようなきもちになる。圧倒的に なさけなくて、胸が苦しい。


色の指令が出て、お気に入りの金髪を 目に慣れない水色に染めた日、わたしの人生はどうなってゆくんだろうとおもった。正直、目の前にはキラキラした夢も、憧れのステージも、何もなかった。ただ 雨の日の東京タワーのような、見上げても先の見えない塔の階段を一段ずつ上がっていくような。

その階段の一段一段がすごく高くて、ときには壁のようで乗り越えられないと思った日もあった。もう無理だ、引き返そう。この塔を降りて 他のやりたいことをいくらでもやろう。

でも、どれだけ考えても、自分のやりたいことや野望のない人生だった。
無欲こそ素晴らしいと、先人達から教わってきた気がする。



最初の数年、高い階段の一段上から、メンバーがわたしを見下ろしていた。ように感じていた。"まりちゃんは 何をしたいの?言ってくれないとわからないよ。辞めてもいいけど、まりちゃんはそれでいいの?この一段を登れないまま終わって、ほんとうにそのあとの人生は 悔いが残らない 幸せなものになるの?"


一段下から、地団駄を踏んでべそをかいた。わたしはほんとうに 子供だった(今もだけど)。
澄ました顔をしながら、内心では、頑張ってないわけじゃないもん、一生懸命やってるもん、正解が わからないだけだもん、もん、もん、と駄々をこねて 一歩も動かなかった。情けない。申し訳ない。いやマジで申し訳ない。メンバー、見てる?


意思のないわたしには、意思のある2人がとても こわかったんです。いつも強い思いを胸のうちで燃やしていて、対峙すると 冷めた自分がよくわかった。グループ活動で世界を目指したいと言う上で、中の一人が持つ その冷たさが良くないのはどこかでわかっていたから、指摘を受けると ムキになった。人間、怒るときというのはだいたい 図星なときだとわたしは 思う。タロットカードでしか見抜けないようなじぶんの心の奥底で生まれ 眠っていた意思を、見抜かれ指摘されてドキッとする。それでもよく言っていた「わたしは二人と違ってこういう人間なの、こう、熱くなれないタイプ」今となっては、一体どの口が言ってんだと思う。ムラがあるだけで、燃えたら誰よりもカッとなるくせに。




恥ずかしく情けない姿をたくさん晒してきた。泣いたり怒ったりして、メンバーやスタッフさんを困らせた。
ステージの上で華やかにパフォーマンスをする、アーティストとして、その裏側というのは、
本当は見せるべきではないのかもしれない。



だけど、最近は思うんです。
"ありのままで生きよう、自分らしく、自由に"
それを伝えられるのが、このcolor-codeなんじゃないかと。


その中でわたしが、ありのまま 居るとするならば、
わたしが大事に愛していきたいのは、たぶん "人間らしさ"なのです。
脆く、欲に弱く、優しく、かわいい、人間。
こんな私たちも、みんなと同じように、人間やってますよ、って。嫌なことも恥ずかしいこともいっぱいあったけど、ここまで来れたよ、だから、がんばろう?って。




ライブ中、ステージから 大きなあくびをしているお客さんが見えて、歌い終わって 袖にはけた瞬間に耐え切れず号泣したことがある。
完全にわたしの負けだった。圧倒的実力、魅力不足だと痛感した。悔しくて悔しくて、たくさんcolor-codeのお客さんもいたのに、その1人のせいで 出なきゃよかったとさえおもったりもした。
だけど、支えてくれるファンやメンバーのおかげで立ち直り、そういう負のエネルギーを、じぶんをここまで走らせるガソリンにしてこれた。



「お世話になった人たち全員をアリーナの真ん中のvip席に招待する!」
そういう思いももちろんあるのだけど、

「私たちをナメてかかった全員をひっくり返らせてやる」
この反骨精神は、カラーコードの5年をどっしり支えている。








7月26日リリース
KAGEROU
これまでの軌跡やこれからの生き方、全てを背負って私たちはこれからも皆さんの前に立ち続け、明日へのパワーを焚きつけるのです。熱く熱した地面から立ち上がる 陽炎のように。
そんな思いを込めて、わたしが曲名をつけました。
メンバー三人で歌詞を書き、メロを書き、クリエイターの皆さんの力をお借りして、素敵な曲に魂を乗せてます。

早く聞いてほしいな。ライブでも、命を削って歌いますので聞いてほしいです。



ところでcolor-codeのチーム名といい、前回のマボロシといい、
わたしネーミングのセンスがあるのかな…副業でコピーライターでもしようかな。




そして直近ですが、7/6にスタジオコーストのステージに立ちます。フロアからたくさん憧れのアーティストさんを見てきたステージに、自分が立つ。
大きなステージ嬉しいな〜〜〜〜見に来たら必ずいいことがあります。熱いステージで、陽炎のように立ち上ります。よろしゅう!







MARISA