映画の扉絵をみて、
トム・ヒドルストン × ミア・ワシコウスカ が、あるべき世界観に落とし込まれている…。
と思い、見ると決めていました。




意を決して見てみたら






ストラーイク!




見事に私の大好きなところをミリ単位でずらさずに来ました。半端ない。

内容はこんな感じ。



10歳のとき、死んだ母の幽霊と遭遇したイーディス(ミア・ワシコウスカ)。それ以来、彼女は亡霊を目にするようになる。トーマス(トム・ヒドルストン)と運命的な出会いを果たした彼女は、自分の父親が謎めいた死を遂げたのを機に彼と結婚。赤粘土の影響で雪が赤くなることからクリムゾン・ピークと呼ばれる山頂に立つ豪邸に、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と共に移り住むことに。三人での生活にも慣れてきたころ、体を真紅に染めた亡霊たちがイーディスの前に現れ奇妙な警告をする。





アメリカで叩き上げで会社を経営してきたお父さんと二人で裕福な暮らしをしていたイーディンが、お父さんの会社に営業にきたトーマスに恋をするわけです。

イギリスの片田舎の準貴族であるトーマスは、アメリカではその辺には居ないような、ただならぬ雰囲気を持って居ました。お父さんは彼の「なんか妙な感じ」を察して交際を反対、一方イーディンは、誰にも相手にされなかった自分の小説を褒めてくれたトーマスと意気投合し、その後お父さんが急に亡くなった悲しみを補ってくれたトーマスにそのまま嫁入りします。



アメリカからイギリスへ海を渡り、
トーマスの家へ。



このトーマスの、準貴族シャープ家の家が、すごい。



赤土で草すら生えない荒れた土地に、厳かに立つボロボロのお屋敷(もはや城)。中に入ると中央の吹き抜けは吹き抜けすぎて天井も抜けており、常にひらひらと落ち葉(周りには木は一本もない)が舞い、外よりも寒い。グリーンの壁紙からはその地の赤土が漏れ出し(どういう状況?)、手すりや暖炉、ソファーや調度品は豪奢で、いたるところに金色の装飾、だけど壁中に蛾が張り付いている。お風呂は豪華なんだけど古くて、お湯を出すと最初は血のような赤茶色のお湯がでる。お手伝いさんはいなく、馬車を扱うせむしのおじさんいるけど一回しか出てこない。そこに二人っきりで住まう、準貴族の美麗な姉弟 ルシールとトーマス。




カッコ付きの通り、
突っ込みどころ満載なのに、その全てがうまい具合に調和しちゃっててとにかく美しい…!それがこの映画の見どころ2つのうちの1つです。

衣裳もとにかく可愛くて、イーディンが嫁ぐ前のアメリカでの舞踏会のその他大勢といい、嫁いでからのイーディンの寝巻きから普段着から、色遣いも形も猛烈にかわいい。あまりに可愛くて着替えてくるたび「まーた着替えてきた…っ!」身悶えしてしまう。「あれ、この人、国立西洋美術館でみた」というようなリアル二次元な画力。


突っ込みどころに関しては、
何人かのレビューにもあったんですが、パンズラビリンスの監督、ギレルモ・デル・トロが、やりたーいように、好き放題やっちゃった感がすごい。ストーリー展開も出てくるキャラクターも え!?っていう突っ込みどころがなかなかに、ある。


だけど、もういいんです。
この映画の美術、衣装、設計、全てが完璧なトーンでマッチしていて、とにかくどこを切り取っても、カバネルの描く絵みたいなんだもの。





あと言いたいのは、
トーマス役のトム・ヒドルストン。
貴方、優勝。おめでとうグッド!


近世イギリスの貴族をリアルに、否、ええいもう言ってしまえ、私が描く「こうであってほしい、近世。」を、忠実に全て再現してくれているのです。R15指定なんだけどグロさは結構あってさすがのギレルモ監督、って感じ。でもエロはそんなにない。いや、あるか。生々しいやつが一箇所あるな。あと神々しいエロが一個ある。光り輝くトムヒの尻が「あれ?国宝かな?」っていう神々しいエロがある。うん。



そもそもトム・ヒドルストン をはじめて見たのは映画「マイティ・ソー」、ソーの弟で永遠の宿敵ロキを演じていたとき。トムの話によると、188センチの高身長でブロンドの地毛のため、本当はソーの役でオーディションを受けていたところ、監督にロキ役で採用されたようです。
監督ありがとう。トムヒは黒髪にしてこそ目覚めるタイプだと思う。




私思うんですけど、
【もともとブロンドの欧米人、黒髪にすると全員カッコいい説】




今作のトムヒの恐ろしいまでの美しさ。ブロンドの人がもつ白い肌を引き立たせる、艶やかな黒髪。


あると思います!!!!!!


そしてこのパターンで私のストライクゾーンを打ち抜いてくる人といえば、スネイプ先生。。今は亡き、アラン・リックマン氏ですね。

陰と陽でいったら陰、むしろ魔、但し美男子に限る、みたいなタイプが猛烈に好きみたい。





あともう1つの、この映画の見どころ。うま味について。
これはネタバレになるので以下、見たくない人は見ないでね♡





-----以下ネタバレ含む------



 


オチよ!!!!!!!!!!(絶叫)







いや、ね、最後のルシールとイーディンのキャットファイトみたいな死闘はどうかと思ったんですけど、
人を愛することに気づいたトーマスが、自分を溺愛する姉への情と葛藤しながら、最後は自分の気持ちを取ったこと。
美しい弟が好きで好きで愛していて執着して、弟との愛のために全てを捨てて生きてきた姉………。近親相姦という生々しく狂った、でも二次元的には超美味しいテーマを、こんだけ美しく描かれると、そりゃあもう、




お耽美ワールドカップ、優勝。









ああ、語りすぎて息切れ。。
もう一回みよ。




まりさ