ビルのこと
わたし、ビルがすきなんです。
高い建物の下にいって、上をまっすぐにみあげるのがすき。規則正しく いつまでも、上につづく 窓 いとをかし。すこし離れたところからみるも さらなり。つくってる途中のクレーン車、これまた趣深し。
人間もさ、小型犬と同じで、大きな犬の前には、キャンキャン鳴いて 尻尾をしまいこんで ゴロン と お腹を出してしまうものじゃ ないですか。
自然の大きな力の前には だれもが 無力で、干魃も飢饉も どうしようもなくて、八百万も神様が生まれちゃうんだもの。
それなのにさ、
ビルは
この大きな建物を、わたしと同じように二本の手と足、2つの目と 1つの鼻を持った人間が、ちいさなちいさな人間が、寄り集まってつくったんだ、という 思いに 恐れ入るのが、すきなんです。
歩く 道も
その道を彩る 街路樹も、
だれかを記念して植えた、けやきの木も、
同じ人間が、未来のだれかを、もしくは、過去のだれかを、思って つくったんだなァ
すごいや
恐れ入ります。
となる、この気持ち。
わたしも
未来の誰かに、なにかを遺せる ひとになりたーい!
ヤァッ!
(perfumeのお三方がロンドン東京NYの三箇所から同時中継で踊ってらしたCM、あれ、途中で〈ヤァッ、ヤァッ〉っていうでしょう?あれが えらく好き。ヤァッ!)