大切な空。 | Renge☘️下大静脈平滑筋肉腫

Renge☘️下大静脈平滑筋肉腫

2018年5月下大静脈平滑筋肉腫を地元病院で切除。6月K病院の肉腫科と医療連携。2020年3月再発。下大静脈を人工血管、肉腫と右の腎臓と副腎摘出。10月O大呼吸器外科で肺転移切除。12月睡眠時無呼吸症候群。2023年子宮内膜異形増殖症。5月右肺転移手術。2024年5月左肺転移切除


今日は、長年お世話になった大切な方をお見送りし、

新しい大切な方をお出迎えする準備を皆でやりました。

その帰り道、

こんなに空が綺麗な日は、

天上でどんな調べが奏でられているのだろう…

と、大空を何度か一人で見つめました。
空の五線譜には、どんな音符がちりばめられているのだろう?

天上では、作曲したり、楽器を奏でることが得意な人達が、
天上の調べを奏でてくれてるのかな。
私は楽器が弾けないから、きっと、ハミングしたり、うっとりした気分でその調べに耳を傾けるのだろうね。
ニコニコしながら。

天上には、痛みも悲しみも辛さもない…喜びしかないから…そう信じてます。
ね…時には、聞かせてよ。

地上まで届くように、奏でて欲しいの。

微かな音色でいい…耳元で囁いて欲しいの。

優しくあたたかな天上の調べを。
故郷を離れ、仕事でやむを得ずこの地に来た知人が、

人にも、言葉にも、土地にも、仕事にも、

何年も馴染めずに、きつい毎日を送っていた。

仕事をやめて故郷に帰る…という選択は難しく、

ここで生きていくしかない、と覚悟を決めていた。
そんな毎日の中、

「この地は、空だけはきれい。

空の美しさだけは、自分の故郷は敵わない。」

と、空を見つめて呟いた。
仕事後や休日は、大空を見渡せる場所に車を停め、

一人、空を眺めている…と話してくれた。
空以外は良いところないかな…?(あったらいいな)

とは、故郷を離れ、毎日を懸命に生きている人には決して言えなかった。

あなたの頭上に、いつも、どんな時にも、

美しい大空が広がっていて…良かった。
幼少期、親の後ろについて歩いている時、

親が急に立ち止まり、美しい大空を、ただ黙って見つめていることがあった。

親が何を想い、大空を見つめていたかは、

幼子の私には理解出来なかったが、

空の美しさに見惚れているようだった。

もしかしたら、親の故郷や亡き家族を想っていたのかもしれない。
私も成長するにつれ、一人立ち尽くし、

美しい空を、ただ黙って見つめることが多くなった。

大空を前に、親と全く同じことをしていた。
多分、「空がきれい…」と、子どもの隣でよく、

朝日、青空、夕空、星空を見つめ続けていた私を見てた子ども達も、

生涯、空を見上げる人になるのかもしれない。

子ども達に、受け継いで欲しくないものもある。

病気、考え方、生き方、癖、遺伝…

その中の私のマイナス面は、受け継いで欲しくない。

だけど、出来れば今、一緒に育んでいる信仰と、

空を見上げ、空から何かを感じるいうことは、

受け継いでくれたら…嬉しいな。
もし、私がこの先、下大静脈平滑筋肉腫で天へ召されることがあれば、

子ども達や遺された大切な人たちは、

空を見上げ、空から私を感じてほしい…と思っています。

悪性腫瘍が見つかってからのこの一年間の間に、

「あなたが死んだら、自分も死ぬ。生きていけない。」

と、子どもを含む何人かの人が言った。

そうじゃないの…それでも、生きないといけないの。

私が大切な人に先立たれても、歯を食いしばって生き続けてきたように。

だけど、

寂しい時、会いたい時、許しを請う時、

叫びたい時、泣きたい時、

共有したい時、話を聞いてほしい時、

私のあなたへの眼差し、

私のあなたへの想い、

私のあなたへの温もり、

私のあなたへの祈り、

私のあなたへの愛を、

私のもう一つの家である教会で静まったり、

または、空を見上げることで、感じてくれたら良いな…

と思っています。
名残惜しそうな冬の大三角(シリウス・プロキオン・ペテルギウス)

明日は新月。

満月と違い、お月様が見えない日。

だから、今晩や明日の夜は、

空が晴れていたら、真っ暗闇に星々がきらきらと瞬いているよ。
春の大三角の一つ、アルクトゥールス。
春の夜空、オレンジ色に明るく輝いて見えます。
星空を見上げてみて下さい。共に見上げましょう。

(春の大曲線の北斗七星と、他の春の大三角のデネボラとスピカの輝きは、私のiPhoneでは映らず…)

もし、曇り空や雨空でも、

厚い雲の上では星々が瞬いているよ。

朝も、昼も、夕方も、夜も、深夜も…

空はいつも目の前に広がっているよ。

あなたの側に、いつも、どんな時も。

ね…そうだよね、マリー…主。

そうだよね。
今夜も、明日も…
どうか守り、導き、支えていて下さい。